アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

#ヨーロッパ情勢

英国の第二回国民投票

英国は一度EUから離脱するとの国民投票(2016.6.23)でこの3月29日にEU離脱が実現することになっていたが、離脱の条件(離脱協定)がまとまらず、離脱するにも離脱できない状況にある。最悪の最悪は「合意なき離脱」となり、無秩序離脱となるから、これは避…

マケドニア国名論争ついに決着

バルカン半島の旧Yugoslaviaの一つで、1991年に独立したマケドニア(Macedonia、人口200万人)の正式国名がやっと決まった。旧Yugoslaviaは、ソ連崩壊に続いて現在は7つの国に分割され、その一つがMacedoniaだが、ギリシャの反対があって、「マケドニア共和…

英国のEU離脱を画策したロシア

英国は昨年6月23日、EUに残留すべきか離脱すべきかの国民投票を実施して、51.9%の賛成多数でEU離脱を選択した(ことになっている)。反対票は48.1%。投票数は約3,350万票であり、65万人が反対票を投じたらその結果は逆になっていた。事前の予測では、賛成多…

カタルニアの自治権停止命令

拙速にスペインからの独立を宣言しようとするカタルニア州政府に対して、スペイン政府は憲法第155条を発動させ、州に認めていた自治権を剥奪し、国が直接統治する方針を決定した。憲法第155条は、自治政府が重大な問題を引き起こした場合、「スペイン全体の…

カタルニア独立は非現実的

10月1日の住民投票でスペインから独立すると騒いでいるカタルニア(Catalunya)州、300年以上もの長きにわたってスペインの一部としてやってきたのに、単にスペイン政府に税金を納めすぎるのが納得いかないと独立を叫ぶ独立派政治家は、ちょっと短絡すぎる。…

Barcelona Ramblaでテロ

Ramblaといえば広い歩行者専用道路で、両側に花屋、本屋、小鳥屋、土産物屋などが立ち並び、訪れる世界中の観光客から地元のスペイン人までの憩いの場だ。カタルニア広場から港までの2kmくらいの歩道ではないかと思うが、典型的なスペインの港町という印象の…

Universal Basic Income

Universal Basic Income(普遍的基本所得)という制度が世界的に議論されている。生活困窮者だけに国が経済的支援(生活保護費)を与えるのではなく、全国民に基本的な所得を支給する制度だ。日本の生活保護受給者は直近の数字で213万人(164万世帯)、人口…

終末期のイタリアマフィア

イタリアには、歴史的に四大マフィアの勢力があったが、どれもボスが逮捕されるに及び、ようやく下火を迎えているようだ。実力No. 1のNdrangheta(ンドランゲタ)の最高幹部Ernesto Fazzalari(現在47才)は昨年6月、20年間に及ぶ逃亡生活後に逮捕された。N…

Towering Inferno in London

6月14日Londonで発生した24階建て高層住宅(高さ67m、全120戸)の火災は、正に映画そのもの。映画Towering Infernoは1974年発表、Londonで火災になった高層住宅も偶然1,974年完成のビルだ。現地時間午前1時に火災発生、当然ほとんどの住民が寝ている時間だ…

Scotland独立の準備

人口525万のScotlandが、英国のEU離脱を機に、EU残留となる可能性が出てきた。人口6,400万の英国にとっては、小さな島一つをなくした程度の深刻さかもしれないが、Scotland人にとっては重大な決断だ。もともと、英国(Great Britain)はEngland, Scotland、…

大統領から罪人に転落

韓国史上初の女性大統領パク・クネは、憲法裁判所初の大統領弾劾訴追を妥当と判断され、罷免が決定した。8人の裁判官全員一致の判断だ。元大統領朴正熙の長女というだけでエセ呪術師一家に利用され、最初から最後まで操り人形だったが、世界にも韓国人民にも…

2019年3月からBREXIT

英国May首相が、来年3月までにEUに対し離脱を通知すると発表したのを受けて、通貨ポンドは加速的に下落している。対ドル相場では31年ぶりの安値($1.27/£)という。もともとイギリスは旅行者にとって物価の高い国だったが、それは$2.00~1.50/£の相場が長…

英国はEUから出ていくのか

英国がEUから出ていくのか残るのか、これから国民投票が始まり、日本時間明日には結果が判明する。EUは、1958年、元々西独・仏・伊・BENELUXの6カ国で始めたEEC(欧州経済共同体)を起源として、1973年に英国がIreland・Denmarkと共に途中から加盟させても…

ロンドン市長に初のアジア系

先週行われたロンドン市長選挙で、史上初めてアジア系市長が誕生した。5月9日就任したパキスタン系のイスラム教徒Sadiq Khan氏(45才)だ。英国は白人の多い国で、白人の人口比率は87%になる。インド・パキスタンなどアジア系、黒人、その他の非白人人口は13…

格差社会是正の新年

かつてアメリカは中流階級が多く、それ故に国が繁栄していたと言われていたが、今やその中流階級は極端に減少し、一部の富裕層と多数の貧困層の両極端になった。最上位1%のアメリカ人の収入比率は全国民の30%、次の上位9%の富裕層の収入比率が20%だから、要…

ISのテロと戦うには

先週末パリで発生した同時多発テロはどうやらIS(Islamic State)の犯行のようだ。死者130人、負傷者350人というから、短時間とはいえ、その残忍さがうかがい知れる。もともと野蛮な思想のISはイスラムの名を語る資格などなく、イラク・シリアの支配地域でも…

拝金主義になり下がった大英帝国

従来、英中の間には深い人権問題があった。中国はチベットやウイグルでの人権弾圧を恒常的に行っており、中国政府に歯向かう者は出て行けとばかりに容赦なく暴力を振るう。北方領土を勝手に占拠して、命が惜しい者は北海道に帰れというようなものだ。しかし…

カタルニアは独立できるか?

日曜日の選挙でスペイン・カタルニア州議会135議席のうち独立派が72議席を獲得、カタルニア独立に第一歩と喜んでいる支持派住民の姿がテレビに映っていたが、我が国だって市町村合併の時代、今時人口740万人のカタルニアがスペインから独立、EUを離れて成り…

ギリシャのユーロ離脱ほぼ確定

ギリシャの昨日の国民投票で、過半数が緊縮財政反対の投票をした。これによりチブラス青年は首相として生き残るが、ギリシャはEUの後ろ盾を実質的に失った。政府に資金がないのに、公務員給与、年金を引き下げないとなれば、通貨の価値を下げるしかない。Eur…

ついに見放された放蕩息子ギリシャ

IMFからの借金(€17億≒2,200億円)返済期限が明日6月30日であることは、ずっと前からわかっていた。わかっていたはずだが、ECB(欧州中銀)から借りてIMFに返済するつもりだったから、たちが悪い。借金は返すものであり、踏み倒すものではない。身の丈に応じ…

パリのテロから4か月

パリで発生したイスラム教徒を名乗る者によるテロ事件から4か月。預言者Muhammadの風刺画を週刊誌に載せていた出版社Charlie Hebdoの本社と、ユダヤ系食料品店Hyper Cacherなどで合計17名の死者、30名以上の負傷者を出した事件は、フランスの「宗教の自由」…

ギリシャEuro離脱か(GREXIT)

1週間前の議会選挙で、ギリシャは、財政緊縮策の見直しを掲げる急進左派連合が圧勝した。新首相は、同国史上最年少40才のチプラス氏(Alexis Tsiprahs)で、共産主義を崇拝している。これによりギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びてきたと思われる。もとも…

預言者を冒涜する言論の自由

イスラム教の預言者Muhammadの風刺画などを週刊誌に載せていたパリの出版社Charlie Hebdoの本社が、7日イスラム教過激派の兄弟に襲われ、編集長(Mr. Stephane Charbonnier、47才)を含む12名が犠牲になった。銃撃犯兄弟はその後パリ近郊の印刷所に人質を取っ…