アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

ウクライナ問題から第三次世界大戦?

ウクライナクリミア半島(正式にはクリミア自治共和国)にロシア軍が進駐し、最悪の場合、第三次世界大戦に発展するかもしれない。ウクライナ大統領だったYanukovychが、昨年11月から続く反政府デモ隊に追い出される形で、2月末、ロシアに事実上亡命した。但し、ロシアでも自分が合法的な大統領だと言い続けている。デモ隊弾圧の過程で、治安部隊に銃器を使わせ、2月後半だけで、88名の市民を殺害したとのことで、ウクライナ議会は国際刑事裁判所に、Yanukovychの訴追を求める決議を採択した。

ウクライナは元ソ連領、ソ連崩壊後独立するも、ソ連時代に多数のロシア人が入ってきており、今回ロシア軍が侵攻したクリミア(人口250万)はロシア系人口が過半数だ。ウクライナ・ロシア間の合意で1997年~2017年の20年間、ロシアはクリミアの租借権を有している。更に2010年~2045年の35年間、ロシア軍はここの都市Sevastopol(人口38万)に駐留する権利を有している。ウクライナは、租借・駐留を認める見返りに、ロシアのガスを供給してもらう。

2004年のウクライナに「オレンジ革命」という民衆革命があった。ロシアの支持を得たYanukovychと欧米の支持を得たYushchenkoが大統領選挙で戦い、親露派Yanukovychが勝利したと発表したが、選挙の不正がばれて、再選挙の結果親EU派Yushchenkoが逆転勝利した。その後、2010年の大統領選挙では、親露派Yanukovychが政敵のYulia Tymoshenko(女性、元首相、親EU派)に僅差で勝利したと発表するも、またまた選挙に不正があったと指摘され、Yanukovychはこの女性政敵を別の罪で懲役7年とし、刑務所にぶち込んだ。ウクライナという国はIMFから300億砲曚票擽發垢襪曚鰭亘海任癲不正選挙で大統領になった親露派Yanukovychは、贅沢三昧の暮らしをしていたことが、今回ロシアに逃亡してから暴かれている。

クリミアがウクライナの一部であることに疑いはないが、クリミアにはウクライナ系住民よりロシア系住民が圧倒的に多い。ロシアはクリミア侵攻の大義をクリミア住民の要請とするが、北方領土から勝手に日本人を追い出し、ロシア系住民に居住させて、北方領土の帰属を住民投票で決めようと言うに等しい。ロシアはクリミア住民の意思を尊重してクリミアをウクライナから分離させ、ロシアに併合することを狙っている。欧米諸国からなるNATOは、一斉にロシアを非難し、ウクライナNATOに軍事支援を要請した。平成のクリミア戦争、最悪の場合、ロシアとウクライナの戦争は、第三次世界大戦になり得る。軍備力からNATOは圧倒的にロシアに勝るはずだが、近代戦は多大な犠牲を伴うので、クリミア住民のためにも、ロシア軍は退却した方が無難だろう。