アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

毒殺・暗殺はプーチンのルーチン

Putinの支配するロシアでは、反Putinの活動をする人は、早かれ遅かれ皆殺される。その者が国外に出て帰化したところで、Putinの敵であることに変わることはなく、執拗に追いかけられる。
ロシア情報機関の元スパイLitvinenko氏(当時43が、2006年に第二の祖国・英国のLondonで毒殺された事件で、イギリスの独立調査委員会は1週間前、「プーチン大統領が、おそらく暗殺を承認していた」と結論づける報告書を発表した。英国民になったLitvinenko氏をPutinの支配が及ばぬ英国で殺害したのだから、国家の名誉にかけて英国は犯人を捜し出した。
 
英国側捜査の結果、彼の紅茶に放射性物質polonium-210を混ぜて殺害した者は、ルゴボイ(Andrei Lugovoi)とコフトゥン(Dmitri Kovtun)の元KGB職員と断定した。二人とも事件の後すぐに英国から脱出している。ルゴボイは現在ロシア下院議員。当然、Putinロシアは、二人は事件に関係ないと主張、英国の犯人引き渡し要求も拒否している。
 
英国の調査委員会は、Litvinenko殺害計画は、ロシア連邦保安庁(FSB)長官が立案し、Putinが承認したと結論付けた。Putinは元々悪名高いKGBというソ連国家保安委員会の職員、実態はスパイだった。諜報活動をもとに、政権に都合悪い者を毒殺・暗殺するのが任務だ。Litvinenko氏毒殺の立案をしたと指摘されたFSB長官も歴任している。ソ連時代のKGBは、ロシアのFSBに呼称が変更しただけで、中身は変わっていない。
 
かつては大統領Putinの最大のライバルであった政治家兼実業家Berezovskii氏も、2013年、亡命先Londonで変死した(67才)が、生前、彼はLitvinenko氏毒殺事件を指揮した真犯人はPutinだと公言していた。Berezovskii氏殺害もPutinの仕業であることは、火を見るよりも明らかだ。
 
20147月に発生したマレーシア航空撃墜事件でも、今月初め、オランダ当局は、撃墜したのはロシア軍兵士と断定し、20名の人物を特定、民間機を不当に撃墜した戦争犯罪容疑で、刑事告訴すると発表した。Putinロシアは、ミサイルを発射したのはウクライナの反政府勢力と主張していて、ロシア軍とは認めていない。オランダは、ロシアの第53空旅団がミサイル発射地点に駐留していたことを撮影した写真によって確認しており、この部隊が保有していたミサイルがマレーシア航空機を撃墜したと特定した。Putinは過去の職業がら、敵を暗殺するのは当然の権利と考えている節があるが、いずれ自分が狙われる可能性もあると自覚すべきではないか。老衰でこの世を去るまで寿命を全うできる保証など、この男にあるはずがない。