アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

悩み多し韓国の女帝

隣国日本の悪口を海外で言い触らす「告げ口外交」を自身の信条としてきた韓国の女性大統領パク・クネ(父親は1962-1979年大統領パク・チョンヒ、1979年暗殺)の任期が残り1年5か月になった。再選がないのでどうせ2018年2月までの寿命(大統領選挙は201712月)だが、ここまで支持率を落とし人気がなくなった原因を分析すると、ひとえに中国の甘い誘いに乗り、隣国北朝鮮の核の脅威を軽く見すぎたからであることがわかる。
 
20132月パク・クネが大統領に就任する少し前に、尖閣諸島を狙う中国が韓露に反日統一共同戦線を持ちかけている。韓国は竹島、ロシアは北方領土をめぐって日本と領土問題を抱えており、中国と対日領土問題では共通の利害がある。三カ国が力を合わせて日本に圧力をかければ戦争を仕掛けるより効果があると提案し、パク・クネが食らいついたのだ。プーチンも悪い話ではないので、尖閣付近において中露合同軍事演習などで歩調を合わすが、単純なパク・クネほど中国提案に前のめりにはならない。ロシア経済は火の車だから、北方領土でごねて、いくらかでも余計大きな経済協力を手に入れようと交渉を始めることになった。
 
パク・クネが何の危険もない竹島にこだわっている間に、米韓相互防衛条約のObamaさんより注意され、共和党次期大統領候補Trumpは、カネがかかりすぎるので在韓米軍を引き上げると言い出し、少し眠りから覚めたのか、米中のどちらが頼りになる味方であるかわかってきたようだ。昨年パク・クネは中国の対日戦勝70周年記念式典に強硬参加し、日米のみならず、参加しなかったほとんどのまともな国から非難されたところだ。これだけ中国に恩を売っておいても、北朝鮮の脅威は日増しに現実的になり、中国が北朝鮮の若造に注意すらしてくれないことをようやく思い知った。
 

ならば、米国に頼るべく、北朝鮮の核攻撃に備えて、米国の最新鋭地上配備型迎撃システムTHAADTerminalHigh Altitude Area Defense Missile終末高高度防衛ミサイル)を韓国に配備することを決断した。すると中国から猛反発を食らった。もともと、中国は韓国を利用しようとしただけで、韓国のために一肌脱ごうと一度も言ったことはない。ロシアも外交辞令上のつき合いしかしていない。日本をやっつけるために仲間で団結しようと言うが、この三カ国は始めから仲間でもない。利用できるところは利用しようという程度なのだ。尖閣諸島のみならず南シナ海でも、韓国が中国批判を控えてくれれば、口先だけの礼を言おうという程度だ。

 
 2001年から続いていた日韓通貨交換協定(相互の通貨暴落の際に互いに買い支える協定)は、昨年2月、韓国側から一方的に打ち切ってきたものだ。その後、韓国経済が悪化し、通貨Wonも下落してドル調達に問題が起こるかもしれず、また復活させてくれと日本に頼んできた。日本はこんな協定なくても問題ないが、麻生財務大臣は仏のように応じてあげた。パク・クネは、慰安婦問題で韓国に迷惑をかけた日本には、何をしてもいいと思っているのだろうか。北朝鮮の核と竹島のどちらがより深刻な問題か、顔を洗って考えてみてほしいものだ。