アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

暗殺指揮官プーチンに英国怒る

プーチンは、自分に刃向かう者は国外にいても必ず殺す。例え国籍を変えて英国人になってもだ。暗殺・毒殺のやり方が北朝鮮ロケットボーイより狡猾で巧妙だから、実行犯の姿が防犯カメラに映らないだけだ。34日に英国南部の町Salisburyのショッピングセンター近くで、何者かに襲われた元ロシアのスパイ父娘(Sergei Skripal 66&Yulia Skripal 33才)は、ロシアで開発されたNovichokという猛毒の神経剤で意識不明になり、生死をさまよっている状態だ。

 
Novichokというのはサリン10倍ほどの強烈な神経剤で、旧ソ連時代に軍事目的で開発され、この地上でNovichokを持っているのはロシアしかない。この事件を受けて30年間旧ソ連でこの神経剤の開発をしていた科学者(Vil Mirzayanov)は、この神経剤を武器として使うには非常に高度な知識と経験が必要で、ロシアの専門家以外、実社会で使える者はいないと断言する。
 
Sergei Skripal氏は英国に住んでPutinの批判を公然としていた人物。2年前には、London2006年に同じくプーチンに毒殺された元ロシア情報機関のスパイLitvinenko氏(当時43才、帰化して英国籍)の事件に関し、英国の独立調査委員会が「プーチン大統領が、暗殺を承認していた」と結論づける報告書を発表している。
 
プーチンの対抗馬として大統領候補だったBoris Berezovsky67才で死亡)もプーチンに難癖付けられて国外追放となり英国で住んでいたが、2013Londonの自宅浴室で「首つり自殺」を図ったと報道された。あまりにも上手に証拠をそろえたものだから、警察もさほど自殺を疑わなかったが、彼と親しかった在英亡命ロシア人Nikolai Glushkov68才、元Aeroflot航空幹部)が執拗にBerezovskyプーチンに殺されたと宣伝するものだから、先週12日には、Glushkov氏もLondonの自宅で不審死を遂げた。
 
英国で活躍する暗殺者プーチンに対抗して、英国はロシアの外交官23人の国外退去処分、ロシア人の入国審査強化、など対抗措置をとると発表した。同時にBerezovskyのように過去10年間で英国で不審死を遂げたロシア人・元ロシア人など14人について、他殺の可能性を再度調査し、プーチンの関与を証明するという。自殺、心臓発作、事故、自然死などこれまでの死因が間違っている可能性があり、見直すというものだ。
 
プーチンは茶番と言われる今回の選挙で圧勝して4期目の大統領就任だが、このような危険な男がロシアの支配者として長く君臨するのはロシアの癌と言わざるを得ない。