アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

韓国大統領の成れの果て

パク・クネ(朴槿恵)前大統領(66才、在任期間20132017年)がソウル中央地裁より不正蓄財(大手財閥から巨額の賄賂)などの収賄罪により懲役24年、罰金約18億円(180億ウォン)の実刑判決を受けた。大統領の地位を利用して財閥企業に働きかけ、親友のチェ・スンシル(崔順実、既に懲役20年の実刑判決)が関与する財団に不正に資金を拠出させたり、絶大な権力のある大統領の地位を悪用して権限を乱用したと認められた。パク・クネは証拠がそろいすぎて反論もしようがないらしく、裁判には出廷すらしていない。
 
それにしても歴代の韓国大統領は、絶大なる権限を振りかざせる立場にあるからか、退任後有罪判決を受けるか、その前に自殺するなど相次いでいる。ノ・ムヒョン盧武鉉、在任期間20032008年)は大統領退任後、在任中の不正蓄財疑惑(約6億円)につき包括収賄罪容疑で検察が事情聴取しているさ中、62才で自殺した。ノ・テウ(盧泰愚、在任期間19881993年)も退任後、在任中の不正蓄財が数百億円に及ぶことが発覚して、懲役17年、追徴金約270億円(2,688億ウォン)の最高裁判決を受けている(後に恩赦)。チョン・ドゥファン(全斗煥、在任期間19801988年)も在任中の不正蓄財や光州事件(市民の大量虐殺)の責任を問われて退任後投獄され死刑判決を受けている。(追徴金約167億円を支払い、後に恩赦)
 
韓国大統領については、以前から権力が強すぎることがこのような退任後の成れの果てに至ると指摘されている。ひるがえって我が国を見渡すと、首相安倍晋三が権力をほしいままに、あるものをないと言い、残すべき公文書の改ざん指示するなど、およそ民主主義国ではありえないような事件を起こしているが、韓国大統領のような権限を手にしたと勘違いしているようでならない。Trumpがやっているから、Putinがやっているから、習近平がやっているから私もやっていますと言わんばかりの行動だ。
 
安倍晋三の嘘は国民は見抜いており、森友・加計学園に関する説明は、すればするほど話の整合性はなくなり嘘が証明される。そうこうしているうちにもっと強烈な証拠も出てくるから、通常の感覚の人間ならもうやめて職から退くか自殺するのだが、政治家という動物はなかなか自分ではやめない種族らしい。今までも自分ではやめず、選挙で落ちて初めてやめることになった先達がなんと多いことか。
 
財務省の役人(国家公務員)が不正を働く動機は自己の利益確保であろう。しかし、森友・加計学園問題では、公文書改ざんに携わった者は自分の経済的利益を追求したわけではない。首相案件につき、前に進めることができれば自分の手柄になり、将来の地位も保証されると期待されるから、犯罪行為であると知りながら改ざんを指示する。指示された部下は上司の命令だから基本的には従わざるを得ない。「首相からの指示はない」とは言うが「首相の秘書官からの指示もなかった」とは言っていない。加計孝太郎と安倍晋三の関係は、どこまでも、チェ・スンシルとパク・クネの関係に通じるものがあると断定できる。