アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

地球の危機と英国の危機

英国は一部の人気取り政治家が誤った情報を掲げて国民をあおり、国民投票EU離脱を決めたものの、329日にEU離脱をすると言いながら条件が合意に至らず、無秩序離脱は万人にとって最悪なので離脱もできず、とりあえず6月末まで離脱延期となりそうだ。しかし、一番もめているアイルランド国境問題は3カ月で解決する問題ではなく、大英帝国北アイルランドの所有権を放棄しない限り永久に解決しない問題だから、何年待っても合意できる条件などない。もともと、May首相はEU離脱派でもなかったのに、国民の声だからといって離脱に前のめりになったところが、決断力のない政治家丸出しである。早いこと再度国民投票を実施して今度こそEU残留を決めるべきだろう。
 
英国が北アイルランド問題で破滅に突き進んでいる間に、実は316日午後951分、直径8m小惑星が地球にぶつかりそうになっていたことを東大大学修士課程2年の学生小島悠人さん(理学系研究科天文学専攻)が発見、大きな話題になっている。地球上でわずかな領土のことでもめている間に、宇宙から飛んでくる小惑星、隕石などが地球に衝突しそうになるのだ。彼は、東大基礎観測所の口径105cm望遠鏡でこの小惑星2019FA)を見つけ、地球から22kmしか離れていない軌道を通過したことが、国際天文学連合によっても確認された。22kmといえば地球と月の間の距離の約半分(正確には月までの距離0.58倍)であり、無限大の宇宙では、危機一髪の異常接近と解釈される。
 
2013215日、ロシア・チェリャビンスク州に落下した隕石は直径1015mと推測されているが、広範囲の建物が被害に遭い、おびただしい数のガラスが衝撃波で割れたとの報告がある。昨年12月には直径10m程の小惑星がロシア・ベーリング海上に落下したこともわかっている。歴史をさかのぼれば、6,550万年前、メキシコ・ユカタン半島に直径1016kmの巨大隕石が衝突して、恐竜をはじめとする当時の生物の75%を死滅させた大事件が発生している。
 
直径10km以上の惑星や隕石などが地球にぶつかる確率は、従来より観測されている大きさの小惑星よりかなり確率は低いが、それでも地球接近小惑星の数は年間50件以上報告されてきた。今回観測に成功した直径8m程の小惑星・隕石などを含めると、その数は数倍に膨れ上がる。地球表面の70%は海洋なので陸地よりは海に衝突する確率が高く、残り30%の陸地でもロシア、Canada、中国、米国、BrazilAustralia6カ国で陸地の42%を占めるから、日本に落下する可能性は1000分の1以下の確立になる。(日本の中でも岸和田に落下する可能性は更に低いかな)
 
それでも小惑星のサイズによっては、衝突の影響は地球全体に及ぶので、被害を最小限に抑えるために、各国の天文学者は協力して、このような危険な小惑星の監視体制を続けなければならない。惑星防衛(planetary defense)とも宇宙防衛(space guard)とも言われているようだが、この地球上、わずかな国境の問題でEUから離脱とか言っている場合でないということがわからないのは何と寂しいことか。イギリス人よ、目を覚ませ。