アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

NZ首相ようやく婚約

New Zealandの首相は同国歴代三人目の女性、昨年女児を出産したsingle mother、でもパートナーとは事実婚で、国連の会合でNew Yorkに出かけたり、Londonに出張などの時はゼロ才の赤ちゃんとパートナー同伴で行っていた。その女性が満を持してこのイースター421日)の時期に婚約したことが判明した。
 
首相の名はJacinda Ardern38才)、婚約者はdisk jockey兼テレビ司会者Clarke Gayford41才)。二人は数年前から付き合っていて、同棲している仲。昨年6月女児を出産したので、首相として6週間の産休を取った。首相が産休の間、首相代行を勤めたWinston Peters副首相(74才)は、Jacinda首相の二倍ほどの年齢で、首相が生まれた1980年にはすでに国会議員になっていた人物だ。
 
Jacindaさんが突然NZの首相になったのは、野党・労働党の党首として選挙を戦った201710月、すでに妊娠中だった。連立政権で首相に選ばれ、間もなく、妊娠していることを公表、出産に際しては6週間の産休を取ることを公言していて、働く女性に希望を与えると好意的に受け止められ、この産休発言を機に労働党の支持率も首相の支持率も上がったという。女性が内閣総理大臣になってはいけないという法律もなく、現職の総理大臣が出産してはならないという規則もない。
 
ようやく婚約した二人は、年内には籍を入れ正式に夫婦となるが、夫は司会者の仕事を辞め、妻を支えるため専業主夫full-time stay-at-home husband)になると発表した。ドイツのAngela Merkel首相、英国のTheresa May首相など、女性指導者はいくらでもいる。英国には過去Margaret Thatcherという女性首相もいた。妻がこのような公職に就く場合、夫は男のメンツにこだわることなく、妻を支えるべきだろう。
 
国会議員の40%が女性というNZでも、テレビで名の知れた司会者のClarkeが、妻のために専業主夫になると決断するのに結構時間がかかったようだ。テレビの番組で知り合った時のJacindaは、その時はまだ経験の浅い国会議員だった(28才で国会議員に初当選)。国会議員とテレビ司会者夫婦の仕事は両立する。しかし、内閣総理大臣となると、そうではない。子どもを含めた家庭の幸せのために、男が協力するのが自然だろう。
 
現職の首相が出産するというのは史上二人目。史上初の在職中に出産した首相はパキスタンBenazir Bhutto元首相。当時37才の彼女は1990125日、在職中に第2子(女子、Bakhtawar Bhutto Zardari)を出産したが、パキスタンは男の国、産休などとれる雰囲気ではなく、出産後数日で復職したそうだ。たまたま母と同じ37才で出産したNZ首相に対して、Bhutto元首相の娘Bakhtawarさん(現在29才)は「娘さん誕生おめでとう」とtwitterで暖かい声援を送っている。これもたまたまだが、Jacinda首相の娘の誕生日は2018.6.21Benazir Bhutto元首相の誕生日は1953.6.21、どちらも621日が誕生日なのだそうだ。