日韓の3品目輸出規制問題をWTO一般理事会に持ち込んだ韓国は、どこの国をも味方にすることができず、昨日のジュネーヴでの会合は終了した。韓国の敗北だ。Trumpになんとか日本を説得してくれと泣きついたが、日韓双方から仲介を頼まれれば一肌脱ぐとの外交辞令で体よく断った。(日本が、Trumpに韓国との仲介を頼むことはないと知っての発言)
韓国はにっくき日本をやっつけるべく、日本製品不買運動、日本旅行ボイコットなどいろいろ始めているが、それは双方に被害をもたらすとしても、より大きな打撃をこうむるのは韓国の方だとの冷静な分析ができていない。日本の輸出規制3品目の対韓年間輸出額$3.4億(360億円)に対し、この素材を使った半導体の韓国の輸出額は$1,267億(14兆円)だ。韓国は日本から輸入した素材に約400倍の付加価値を付けて売っているのだ。
こんな取るに足らない素材に研究開発費をかけて国産化しようとしても間尺に合わないということらしい。買い叩いて日本が作ったものを安く仕入れる方が効率がいいからだ。8Kテレビとかスマートフォンなどに使われる半導体に必要な超高純度フッ化水素の純度はFive 9 (99.999%)だそうだが、韓国製のものはFour 9 (99.99%)、台湾・中国・インドから買えるのもFour 9レベルのものという。製造過程でFour 9を使うとFive 9に比べて効能が55%に落ちる。日本の超高純度フッ化水素を使わなければ不良品発生率が高すぎて商売にならないというもののようだ。
これがAIの分野で要求される半導体に必要なレベルはSix 9、Seven 9 と更に上を行く。韓国は慌てて国家予算1兆ウォンを投じて超高純度フッ化水素の国産化を始めると発表したが、生産設備を導入すれば作れるという代物ではない。日本ではこの道100年という専業メーカーが既にTwelve 9 (99.9999999999%)という超々高純度品の量産ができる技術を持っているから、韓国が追いつく頃には(もし追いつくことができれば)日本はもっと先を行っているだろう。何兆円もの半導体を輸出している韓国大手企業がいかに必要なものとはいえ、わずか1/400ほどの価値しかない素材の開発に10年もかけるのは経済合理性がない。その以前に恐らく能力もないだろう。
こじれたままの日韓関係、解決するには一度韓国を経済的にぶっ潰すしかないのではないか。米中貿易摩擦の影響で韓国経済は悪化の一途をたどっており、外貨準備高は$3,000~$4,000億と思われる(2018年末$4,030億 ⇔ 日本の外貨準備高は$1兆2,700億)。邦銀が借り換えを拒否し、新規融資もやめると、後に続く外国銀行も出てくるだろう。まず短期の対外債務$1,300億はすぐに引き上げるだろう。それよりも韓国の株式に投資している外国資本$4,700億の半分でも引き上げればあの国は破たんする。