アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

ゴーン年末ギリギリに国外逃亡

 たくさんの条件付き仮釈放中のCarlos Ghosnが密かに出国し現在LebanonのBeirutにいることが判明した。15億円の保釈保証金を払って仮釈放を勝ち取ったが、この金は没収される。どうせ日産からかすめ盗った金だから大した損失でもないとでも考えているのか。このまま逃げてしまえば日産から返金要求されている30数億を負担するよりましと計算したのかもしれない。

 

 この男はLebanon、Brazil、France三か国の国籍・passportを持っていることを無罪請負人の悪徳弁護士弘中は知っていたはずで、表面上、自分には「寝耳に水」と言い訳しているが、クリスマスの25日に、公判前整理手続きで奴に会っているのだから、事情を知らない筈はない。。入管にはCarlos Ghosnの名前で出国した記録はないというから、別名でフランスのpassportを作らせ出国したと想像される。検察は先に彼の妻の出国を防ぐ目的でLebanonのpassportを取り上げていたにもかかわらず、アメリカのpassportで逃げられた経験があるから、passportを3通とも弁護士に預けたと思われるので、第4のpassportで出国したのだろう。

 

 日本の裁判所が、このようなちょろい条件で仮釈放を認めると、ろくなことにならないという教訓をそろそろ得てほしいものだ。弘中のようなやり手弁護士の罠に引っかかった裁判官が世間知らずというものだろう。イトマン事件などで起訴された許永中が仮釈放中の1997年、妻の実家の法要のためとして韓国に一時旅行許可を得て出国したところ、行方をくらまし、2年後東京のホテルにいるところを捕まったことがあった。保釈保証金6億円は没収され、その後、懲役13年6か月の刑が確定したが、このような詐欺のプロにとって6億円ははした金らしく、どこからかかすめてきた金の一部を没収されてもへっちゃらのようだ。Carlos Ghosnも同様の感覚なのだろう。

 

 Carlos Ghosnの仮釈放条件は、届け出た都内の住居に居住すること、3日以上の国内旅行には裁判所の許可が必要、海外渡航は禁止、所持するすべてのpassportを弘中弁護士事務所に預けること、訴訟関係者等と連絡をとらないこと、携帯電話は弘中弁護士から提供される1台のみとし、その通話履歴等を保存すること、パソコンも弘中弁護士から提供される1台のみとし、その使用記録も保存して定期的に裁判所に提出することなどとなっている。

 

 弁護士はこれらの厳しい条件で充分監視できると裁判官を説得したようだが、偽名で新たに作らせたpassportについては預ける必要がなかったと弁明するのだろうか。金融商品取引法会社法違反で有罪が免れないと見た男は、これまでに蓄えたコネでプライベートジェットを準備させ、日本時間今夕6:30p.m.頃Beirutに到着したと報道されている。大きな楽器の箱に隠れて逃亡したというから、当初より逃亡を心配していた検察の意見を裁判所はもっと慎重にきいておくべきだった。

 

 Lebanonと日本の間には逃亡犯罪人引渡し条約が締結されていないそうなので、恐らく永久に日本に戻ってくることはないだろう。第二・第三の許永中・Carlos Ghosn防止のため、裁判所は仮釈放の判断を、性善説から性悪説に改めるべきだ。