アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

人災新型コロナウイルス

 新型肺炎コロナウイルスに関する中国の公式発表では、感染者数12月末=104人、1月末=6,061人、2月末=8万人、死亡例は、1月末=133人、2月末=2,835人と急増している。しかも広大な土地で政府が把握した(ことにしている)数字だから、実態はこの何倍もの数になるはずだ。いかに発生源が中国だからといって、こんなに増えるのは人災だろうと誰しも考える。2002~2003年にかけては蔓延したSARS重症急性呼吸器症候群、世界で感染者8,096人、死者774人)に比べて中国の感染者・死者数があまりにも多い。確かに症状のない人から人に自然に感染するから、隔離するタイミングが後手後手になり、知らぬ間に広がるので、感染の勢いが強烈だ。我が国も明日から公立小中高全国一斉休校にするのもそのためだ。感染がこれ以上拡大すると夏のオリンピック開催も怪しくなる。

 

 今回の新型coronavirus発生源については、諸説あるが、どれもこれも推測の域を出ない。しかし、中国政府公表の「コウモリ→センザンコウ→人」の順に感染したというのはどうやら無理があるらしい。センザンコウという哺乳類の動物は歯を持たず、アリや昆虫を食べているので、コウモリからウイルスが移る可能性はほとんどないという。SARSの時も中国政府は「コウモリ→ハクビシン→人」の順に感染したと説明したが、後にハクビシンは無関係だと証明された。真実は共産党政権が終わらない限り決してわからないだろう。

 

 新型coronavirusがコウモリから人に移るには蛋白質が関わっている必要があり、ネズミと霊長類との間で、ある種の人工的な蛋白質が媒介したと想定するのが自然だという。そのネズミを使って実験しているのが、これまた政府公表のウイルス発生源と言われる華南海鮮市場から15.8㎞の距離にある武漢防毒研究所(中国科学院所管)。中国のinternetで広まる情報には、でたらめもあるが真実も結構あるそうで(政府公表の情報よりも多くの真実が含まれるらしい)、その中に、同研究所の研究員だった女性(黄燕玲)が、実験室での研究中にウイルス漏れ事故により感染死して、遺体を火葬する際に葬儀関係者にウイルスが感染していったというものがある。フランスの政府系国際放送局Radio France Internationalによれば、この女性が新型coronavirusの第一感染者だという。感染の時期は昨年11月。

 

 武漢防毒研究所における実験用の動物の管理がずさんだというのは、欧米の研究者にはよく知られている事実だそうで、実験用に使われたネズミとか野生動物などは近くの海鮮市場で売られる。この研究所の所長(王延軼)は責任を取って更迭され、現在は別の人物(石正麗)が、湖北省新型肺炎応急科学研究攻撃専門家グループのトップに就任している。前研究所所長こそ、原因不明の肺炎に関する情報を一切開示してはならないと通達を出していた人物で、中国科学院に責任が及ばぬよう情報統制をしていたという。1月12〜17日には、湖北省人民代表大会(議会)が開催されるので、それまでは徹底的な情報統制を行い、人から人には感染しないと間違った情報を発信していた。(人から人への可能性を排除しないと発表したのは1月15日)共産党による情報統制で、知らぬ間にpandemic(感染爆発)となった新型coronavirusは、人災というのが正しいだろう。