アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

米大統領選挙

 11月3日の米大統領選挙に向けて、打倒Trumpを掲げる民主党の大統領候補が二人に絞られてきた。前副大統領のJoe Bidenと、前回Hillary Clintonと指名候補を争った上院議員Bernie Sandersのどちらかが民主党の大統領候補になる可能性が高い。現在、支持率はBiden 45%、Sanders 38%と言われている。BidenはObama前大統領の好影響が強く、黒人に人気、対するSandersは若者に絶大な人気がある。それもそのはず、Sanders大統領になったら公立大学の授業料は無償にし、学生ローンを帳消しにするなど、かなり社会主義者らしい大胆な政策をとると公言しているからだ。

 

 しかし、民主党を支持する有権者は、必ずしもSandersのような極端な社会主義を支持している人ばかりではなく、いわゆる中道派のBidenを大統領にして、政策である程度Sandersの主張を取り入れるのがいいと考える穏健派の票も重要だ。どちらが勝つにしてもNever Trump againと主張する民主党支持層の票が統一候補を支持してくれるのが望ましいが、SandersになるくらいならTrumpでもよいと考える一部の民主党支持者がどれくらいいるかによって、民主党大統領が実現しない可能性もある。とすると、中道派のBidenとするのが、Trumpを追い出すには妥当な線ということになる。

 

 但し、現在77才のBiden、78才のSanders、共に来年1月大統領に就任するときは78才、79才となっており、かなり高齢ではある。現在米国に上陸中の新型コロナウイルスが今後どれほど蔓延するかによるが、もし二人とも新型コロナに感染した場合、選挙戦は途中で断念せざるを得なくなるだろう。その場合、7月の民主党全国大会を待たずに、民主党のSuper Delegates(特別代議員)がTrumpに一番勝てそうな候補者を立てることになるそうだから、前回の選挙で得票率ではTrumpを上回ったHillary Clinton(現在72才)が再登場するのかもしれない。

 

 下院で弾劾決議された大統領が、上院の弾劾をまんまとすり抜けることができたのは、自分に不利な証言をする者を証人としてTrump共和党が認めなかったからであり、正義がまかり通ればTrumpは既に大統領職にはいないはずだった。民主党が、大統領候補が誰であれ、今回はTrumpを倒すことができるだろうと信じる。もともと今回の民主党大統領に立候補した人は30人ほどいた中から、この2名が勝ち抜いてきたのであり、Never Trumpと叫ぶアメリカ人にとってはTrump以外ならだれでもいいのだろう。

 

 香港の民主化デモのおかげで台湾総統選挙において蔡総統が再選を果たせたように、米国で新型コロナウイルスが広がれば、3,000万人ほどの病院に行けない無保険者の感染が進むと、Obama前大統領が進めた国民皆保険制度(Obamacare)が再評価され、民主党候補に有利な展開になるのではないかと思われる。Trumpは、貧乏人は病院に行く必要なく、新型カロナ(「コロナ」とは理解しない)は心配ないと阿保なことを正々堂々と言っている。これでは、かの国も、やがて中国のように数万人単位の感染者に増えるだろう。