アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

「日本は男尊女卑」を世界に発信するJOC

 JOC会長森喜朗(83才)の男尊女卑発言が、世界のスポーツ界からマスコミまで広く拡散されてしまった。元総理大臣ともあろう者が、我が国のnegative campaignをするのだから迷惑千万だ。確か総理大臣をやめた経緯も会議をさぼってゴルフをしていたのがばれたのが原因ではなかったか。その時の言い訳は、「好きなゴルフをして何が悪い」と居直っていたが、国が大事な時に趣味のゴルフをしなければならないなら、首相を辞めてから好きなだけやればいいでしょう.......だったと思う。

 

 彼は、JOCの会合で、女性理事が増えることについて「女性を増やしていく場合は発言の時間もある程度、規制か何かしておかないとなかなか終わらないので困る」と発言し、それが世界中にニュースとして広まったのだ。現在、JOC理事24人のうち女性は5人だけ。JOCは2019年に、女性理事を40%に増やすと公表していたが、現状は20%だ。格好いいスポーツ選手の代表は男だと信じている彼は、女性理事を増やしたくない理由として「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」から具合が悪いというのだ。この女性蔑視発言に対して、19人いる男性理事からその場で異議が申し立てられなかったというから、JOCは森発言を黙認したも同然だ。

 

 口を滑らして本音を言ってしまった彼は、その後、発言を撤回し、うわべだけの謝罪をしてみたものの、会見で逆切れしてしまい、真に反省していないという態度を見せてしまったから、国の内外から総スカンを食らっている。こんな男がJOCのトップに君臨している限り、開催国の印象は悪く、この7月のオリンピック開催は益々難しくなるだろう。海外の報道では、80%の日本人が今年のオリンピック開催に反対していると言われている。外国人ジャーナリストが発信している記事だろうが、男女同権の欧米メディアは、こんな問題を起こす男をトップに据える日本にはオリンピック開催国の権利がないと言わんばかりだ。

 

 うっかり言い間違えた発言ならまだしも、信念として思っていることがポロリと出ただけなので、いくらうわべだけで謝罪しても信念までは変えておらず、反省などしていないのは明白だ。元総理大臣に対して誰も「辞めろ」と言えないようで、本人が自発的に辞任するのでない限り更迭させることはできない名誉職のようだ。現職の総理大臣ならば彼を辞めさせることができるように思うが、スガ総理大臣にその権限はないという。ならば、本人の辞任を辛抱強く待つしかない。

 

 そして、このような男をJOCのトップに祭り続ける限り、スガ総理大臣の人気も限りなく下降する。私企業でも女性管理職を増やしているところは一概に業績がいい。日本の半分は女性だから、管理職も理事も国会議員も、半数を女性にするくらいの目標を立てるべきだろう。男の発想にない、違うものの見方が出てくるから、世界中で女性が活躍している。米国の副大統領もついに女性になった。古い日本男児の意識を変えなければ、日本は世界から見放されてしまう。世界の半分も女性だから、森会長が辞任しないなら、東京オリンピックは幻の大会で終わること間違いない。