アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

安倍元首相を国葬にする下心

 安倍元首相銃撃事件発生後、間もなく岸田首相は、国葬にして故人に対する追悼の意を表すると発表、もり・かけ・さくらの疑惑だらけの元首相に、国葬の価値があるかと庶民は思うが、自民党内派閥第4位の岸田派としては、安倍国葬を利用して、安倍派閥(衛藤最高顧問グループ)の切り崩し・取り込みを図っているのが見え見えだ。自民党最大派閥の安倍派は国会議員99人だが、3度目を狙う安倍晋三は後継者を育てなかった。(後継者を決めていたら次の自分の出番がない)

 

 突然、親分がある日いなくなったら、細田・西村・下村・世耕・萩生田・稲田・福田誰一人派閥の首領となる者がおらず、安倍派は「集団指導体制」とするしかない。(又は、解散)しかも、9月27日の国葬まで、一応、喪に服している期間だから、安倍派後継の首領を決める表立った動きもできない。岸田首相としては、故安倍派首領を国葬として最大限持ち上げ、礼を尽くした形にして、安倍派国会議員の一部を岸田派に取り込もうとしているのではないか。

 

 岸田首相自身、安倍晋三には、過去、何度もだまされてきた手前、突然、気の毒にも凶弾に倒れたとはいえ、国葬にする義理はないと思っているはずだ。最後の自民党総裁選挙でも、安倍晋三は約束を果たさず、岸田ではなく高市を担ぎ出した。岸田首相は、こんな男に、今更礼を尽くす必要は感じないはずだが、国葬にすることで、派閥の部下の心に訴えることができる。私は、これだけあなたたちのボスのことを尊敬しているのだと。そのボスがいなくなったのだから、よければ私のところに来ませんかと勧誘するだろう。

 

 人事に関しても、元首相はいろいろ注文を付けてくる。そんな重圧的な存在がなくなった今、岸田首相は、真の主導権を握ることができて喜んでいるのではないか。3度目を狙うと周りに公言していた安倍晋三は、岸田政権の支持率低下や、選挙の議席数減など小さなマイナスを見つけて、自分が首相の座に戻る機会を狙っていたから、操り人形のような岸田首相としては、目の上のたんこぶのような存在だった。それが、銃撃事件で一気に状況が変わったので、元首相には、感謝の意を込めて、国葬待遇にしようと決めたのだろう。

 

 銃撃事件で明らかになった政治と統一教会の問題という負の遺産は、これからきっぱりと清算しなければならないだろう。献金を求める宗教団体と、世界平和を標榜する政治団体が同一の人間集団であることを自覚せずして、政治家は選挙に出るべきではない。統一教会信者の票も欲しいのはわかるが、その場合は、統一教会推薦候補と選挙公報に記載すべきだ。そうでなければ、有権者を騙したことになる。今回の参議院比例代表で当選した安倍派の井上義行は、統一教会信者が「比例代表はイノウエヨシユキ先生!」と大声で叫んでいる映像がテレビに出て、司会者は「井上先生は信者になられた」と紹介しているから、ずぶずぶの関係であることがばれてしまった。

 

 「もし私や妻が関与していたら、間違いなく総理も議員もやめる」と言いながら公文書を改竄させてやめなかったが、やっと議員を辞めて岸田首相の時代になったということか。