アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

カダフィに次ぎ金正日も去る

7万人の秘密警察に守られていた北朝鮮の独裁者二世が17日死亡したと北朝鮮は19日になって発表した(享年69-70才)。自ら爆破を指令した大韓航空機の例もあるからこの男の移動はもっぱら(特別仕立ての)列車だったが、発表によればこの列車内で死亡したという。マスゲームの得意な国民であり、大いに悲しんでいることを態度で示さなければろくなことにならないから、放映される映像では国民の大半が気でも狂わんばかりに泣き悲しんでいるように見えるが、在韓国の脱北者団体の話では、泣く振りをしないと連行されるので大半が演技だという。金正日のおかげで国民の3割が飢えに苦しんでいるのに、その原因を作っている張本人が亡くなったからといって国民が嘆き悲しむ理由などどこにもない。金日成の時代から金正日の時代に代わって明らかに餓死がひどくなったばかりか、この二世は空腹でトウモロコシ50kg(\1,500)を盗んだ男ですら公開処刑する非情な独裁者だ。一部の取り巻き連中を除いて国民のほとんどがやっと死んでくれたと思っているのだろう。金正日が目指したのは金王朝というRoyal Familyを作ることだった。王制では当然に権力は世襲だからだ。ところが世襲の三世(金正恩)は日本なら参議院議員に立候補もできない27-28才の三男だ。この若造には実質的後見人として金正日の義弟(張成沢、妹の夫、離婚済みか別居中)がおり、中国の信頼も得ているので当面は張成沢が実務を取り仕切るだろう。但し、金正日には長男(金正男、40才)も次男(金正哲、30才)もいるので、反張成沢派がこのあたりをかついで日本歴史における「南北朝時代」に突入する可能性もあり、正日-正恩路線が順風満帆に進む保証はどこにもない。中国は北朝鮮の地下資源に圧倒的優位な権益を持っておりこれを保護してくれる張成沢を支援するだろう。リビアカダフィを最後まで支援したのも中国だった。独裁者は去らなければならない。去る運命にある。金王朝は実現せず、遠からず北朝鮮にも春が訪れると信じたい。その時にはまだ帰らぬ拉致被害者が我が国で肉親と再会できるだろう。