アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

米朝気違いトップの思惑

つい先日まで罵りあっていたDonaldTrumpと金正恩は、12日ようやく初の米朝気違いトップ会談の実現にこぎつけた。12日にSingapore米朝初会談をすると公表してから北朝鮮側がMike Pence米副大統領を「無知蒙昧」「足りない間抜け」などの低劣な言葉で非難すると「到底許しがたい」と言って524日付手紙でTrumpが会談中止を伝えた。

 
会談中止の手紙はTrumpからKim Jong Un宛だが、アメリカでは大いに批判される形式・内容だ。自分の腹違いの兄を猛毒のVXガスで殺し、その前には自分の後見人であった叔父・張成沢(チャン・ソンテク、金正日の妹の夫、享年67才)を銃殺刑にし、その死体は火炎放射器で消したならず者に対して、Trumpは手紙のあて名をHis Excellency Kim Jong Un” (正恩陛下)としたから、人権擁護団体から「Trumpは人権蹂躙のやくざ者を何様と勘違いしているのか」と非難されている。
 

しかも、中学生の作文じゃあるまいし、You talk about your nuclear capabilities,but ours are so massive and powerful that I pray to God they will never have tobe used.”あなたはあなたの核能力を自慢するが、我々の核兵器は非常に大きく強力だ。私はこれを使わないで済むことを神に祈る)に至っては、「我が方の腕力の方が強いのだぞ」と威嚇する子供の喧嘩と何ら変わらない。

 
そのうえ、政治家の端くれであるはずのTrump612日に米朝会談を行うと発表してから間もなく「中止した」と発表するのは、いかにも浅はかであって、発表する前に会談をする価値のある人間かどうか判断してから公表すべきものだ。一方の正恩も、喉から手が出るほどTrumpと会談したいというのに、部下の外務次官に、Trump政権幹部を最大限の罵詈雑言で罵りまくるよう指示していたのも、この二人がほぼ同じレベルの男でしかないことの証明でもある。
 
外交の世界では「612日に米朝会談を行う」と一旦発表されれば、まずそれが取り消されることはないと知っていた北朝鮮にとって、気違いTrumpの反応は想定外であり、すぐに謝って、どうか当初の予定通り会談を受けてくださいと下出に出てきた。つい先日まで我が方の副大統領以下政権幹部を「能無し」「間抜け」と罵られていたTrumpが色気を出して「では予定通り会談を行う」とlittle rocket manに返答するなど、いかに自分が小さい人間であるかを示すもので非常に醜い。なんの信念も持ち合わせない男のやることだ。Trump2年後の大統領選挙でもう一期やろうと企んでおり、歴代大統領の誰もできなかった(やる気がなかった)米朝会談の実績がほしかっただけだ。そして、あわよくばノーベル平和賞なんて夢見ていたのだろう。
 
案の定、612日に米朝トップ気違い会談は実現したものの、具体的な成果はなさそうで、顔合わせに終わったようだ。経済制裁に困っている北朝鮮にとって、実績稼ぎをねらう米国の気違いは格好の餌食なのかもしれない。朝鮮半島の非核化など、北朝鮮crazy rocket manが望めばいつでも実現する、かなりハードルの低い目標なのだから。