アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

危険なクリスマスプレゼント

クリスマスイブの24日、福岡地裁裁判長林潤(46才)の高浜原発再稼働差し止め仮処分取消の判決があった。4月14日には同じ福岡地裁の樋口英明裁判長(62才)が高浜原発再稼働差し止め仮処分決定の判決を下したところだった。福島第一でこれだけ大きな事故を起…

選択的夫婦別姓は立法で

16日、最高裁は選択的夫婦別姓を認めない民法750条の規定は違憲と判断するかと期待したが、裁判官15人のうち10人が合憲、5人が違憲と判断が分かれ、多数決で合憲とした。15人の裁判官の中に岡部喜代子(元学者)、鬼丸かおる(元弁護士)、櫻井龍子(元行政…

ようやく我が国も夫婦別姓か

我が国は永らく夫婦同氏制度をとってきたが、最高裁は16日、新判断を下すと思われる。現在、民法750条に基づき、男女は婚姻に際し、夫又は妻の氏どちらか一方を称することになっており、条文上は男女同権だが、実態は97%が夫の氏を採用している。夫婦共働き…

生ハム論争

イタリア人は、世界一おいしい生ハムはイタリアのパルマ製だと信じているから、本当は、世界一はスペインのハブーゴだと教えて、実際に食べさせても、素直にそれを認めようとしない。パルマの生ハム(prosciutto di Parma)は非常に生っぽく、塩をたくさん使…

地中海料理とイベリア料理

イタリア料理にイカ墨の spaghetti とか risotto(米) などがある。イカ墨の risotto とは黒いご飯(risotto nero)といってイタリア独特の料理だと現地で教わった。しかし、その後スペインに行ったら黒いご飯(arroz negro)というほぼ同じ料理があった。…

故横綱北の湖

第55代横綱北の湖が62才で亡くなった。直腸がんとのこと。北海道の故郷洞爺湖にちなんで「北の湖」と命名された。有珠山が爆発したように彼の相撲経歴も爆発した。8人兄弟姉妹の7番目、13才、中学1年で既に体重100kg身長173cmと、現役時代の元小結舞の海より…

ISのテロと戦うには

先週末パリで発生した同時多発テロはどうやらIS(Islamic State)の犯行のようだ。死者130人、負傷者350人というから、短時間とはいえ、その残忍さがうかがい知れる。もともと野蛮な思想のISはイスラムの名を語る資格などなく、イラク・シリアの支配地域でも…

ピョートル大帝を夢見るプーチン

ピョートル大帝(1672-1725)といえば、初代ロシア帝国皇帝、彼の時代から300年にわたってロシアの領土は拡大し続けた。ソ連が崩壊して、その領土は15の国に分割され、元の木阿弥に戻る。ロシア共和国は15の中の最大の国だが、彼らの頭の中では、残念ながら3…

四面楚歌の韓国女性大統領

反日嫌味を信条とする韓国大統領パク・クネ(父親は1962-1979年韓国を支配したパク・チョンヒ、1979年暗殺)、米中等距離外交でうまくいっていたと思っていたが、そろそろ踏み絵の時期が到来したようだ。経済では大幅に中国に依存し、国防では在韓米軍(28,5…

拝金主義になり下がった大英帝国

従来、英中の間には深い人権問題があった。中国はチベットやウイグルでの人権弾圧を恒常的に行っており、中国政府に歯向かう者は出て行けとばかりに容赦なく暴力を振るう。北方領土を勝手に占拠して、命が惜しい者は北海道に帰れというようなものだ。しかし…

旅客機爆買い後の米中関係

先月下旬、習近平(国家主席)訪米の手土産として、中国の複数の大手リース企業が、ボーイング旅客機300機を購入する大型契約に調印した。Boeing 737 主体として総額2兆円くらいの買い物と思われるが、超大口バイヤーにもかかわらず習近平の受けた冷遇は、米…

ゾウが癌にならないわけ

先日、Journal of the American Medical Association(米医師会の雑誌)に掲載された研究論文により、なぜ人間の100倍もの細胞を持つゾウが、癌で死ぬ確率が低いかが明らかになった。この長年の謎が解けたことで、今度は、人間の癌を制御する技術の確立に向…

独「民衆車」大いに危うし

ドイツ・Volkswagen(VW、日本語で「民衆車」)が、アメリカのディーゼル排ガス規制基準に達していないにもかかわらず、不正なソフトを使って試験を合格したように見せかけ、過去8年間で48.2万台もの違法ディーゼルエンジン車を売っていたことがばれてしまっ…

カタルニアは独立できるか?

日曜日の選挙でスペイン・カタルニア州議会135議席のうち独立派が72議席を獲得、カタルニア独立に第一歩と喜んでいる支持派住民の姿がテレビに映っていたが、我が国だって市町村合併の時代、今時人口740万人のカタルニアがスペインから独立、EUを離れて成り…

安保関連法・怪我の功名?

衆議院憲法審査会で自民党が推薦した参考人、早大大学院・長谷部恭男教授ら3人の憲法学者全員が「憲法違反」と明言した、集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法案が参議院でも成立した。我が国の憲法は、自衛隊すら憲法違反ではないかと思わせるような立…

小泉元首相の活躍に期待

靖国神社参拝などの負の歴史も残した元首相が、今は日本の将来がかかる原子力発電問題に精力的に取り組んでいる。中曽根元首相も小泉元首相も現役時代は原発推進派だったが、この二人は福島の事故を見て立場を変え、原発は間違いだった、すぐにやめるべきだ…

大量の難民にあわてるEU

中東やアフリカから船で地中海を超えてEUに渡った難民は、今年に入って既に30万人を超えている。去年の2倍以上になる見込みだ。約20万人がギリシャ、約11万人がイタリアに上陸している。そのうえ、最近急増しているのは、シリアから陸路ハンガリー経由ドイ…

ヤクザのボスから牧師に転身した男

2014年Fortune誌のランキングでは、世界最大の犯罪集団は暴力団山口組(年間収益800億㌦)、第二位はロシアマフィア「ブラトヴァ」(収益85億㌦)。神戸市に本拠を置く構成員・準構成員数2万3000人余りのダントツ世界一の広域暴力団山口組に、最近、組織分裂…

イタリアの泥棒から得た商売の教訓

昨日イタリアから留学に来た高校生が関空に到着、今日は、これから一年間通う高校に連れて行って、道中いろいろ最近のイタリアの事情を聴いた。イタリアでは18才で運転免許をとれるが、最初の1年間は一切飲酒運転禁止。2年目・3年目になるとグラス一杯くらい…

新妻と飛んだ特攻兵

終戦記念日の翌日(8.16)のテレビで「妻と飛んだ特攻兵」という番組があった。実話をもとに作った映画で、「8・19もうひとつの終戦記念日」(豊田正義著)というフライデーの連載もあったほどの有名な話だ。8.15、日本は全面降伏して、一応戦争は終わったの…

部下の特攻を死刑覚悟で拒否した上官

今年は戦後70年、敗戦だけは避けようと軍部が考え出した作戦が捨て身の体当たり戦法だ。かつて蒙古が日本に攻めてきたときに、軍事的には圧倒的に優位であった蒙古海軍が運悪く負けたのは台風にやられたためだ。神風が日本を救ったと思われた。この神風なか…

成長の限界

国連経済社会局人口部が、地球上の人口の見通しを発表した。世界の人口は、先月時点で約73.5億人、これが、2030年(15年後)には85億人に増え、2050年には97億人になり、2100年には112億人になるというのだ。1990年から12年毎に10億人の割合で増えてきた世界…

昭和の脱獄犯

メキシコの麻薬王・脱獄犯Joaquín Guzmánは7月11日脱獄したまま、まだ捕まったという情報はないが、日本にもほぼ伝説の世紀の脱獄犯がいた。網走刑務所を見学した人なら必ず説明を受ける、あの白鳥由栄(よしえ、1907~1979年)だ。手錠・足錠をはめられた独房…

世紀の脱獄犯

7月11日、メキシコで最も警備の厳しいと言われている刑務所からJoaquín Guzmán(58か60才、諸説あり)という世界最大の麻薬王がまんまと脱獄に成功した。2回目だ。この男は1993年に麻薬取引などで懲役20年9か月を言い渡され、服役していたが、それは長すぎ…

北朝鮮:恐怖政治から亡命者続々

金正恩による無慈悲な部下の殺害をみて、恐怖感から北朝鮮を脱出する者が相次いでいる。今月2日には、江界(カンゲ)微生物研究所に所属する研究員男性(47才)が、先月フィリピンを経てフィンランドに亡命したことが、韓国の北朝鮮人権団体の発表で明らか…

ギリシャのユーロ離脱ほぼ確定

ギリシャの昨日の国民投票で、過半数が緊縮財政反対の投票をした。これによりチブラス青年は首相として生き残るが、ギリシャはEUの後ろ盾を実質的に失った。政府に資金がないのに、公務員給与、年金を引き下げないとなれば、通貨の価値を下げるしかない。Eur…

ついに見放された放蕩息子ギリシャ

IMFからの借金(€17億≒2,200億円)返済期限が明日6月30日であることは、ずっと前からわかっていた。わかっていたはずだが、ECB(欧州中銀)から借りてIMFに返済するつもりだったから、たちが悪い。借金は返すものであり、踏み倒すものではない。身の丈に応じ…

作家・酒鬼薔薇聖斗

酒鬼薔薇聖斗の名で犯行声明を出していた当時14才の少年Aは、現在32才、最近、事件に関する本『絶歌』を出版した。当然のことながら被害者遺族は出版中止を出版社に求めたが、太田出版は言論の自由を盾にこれを無視して、初販10万部は完売した。著者の印税…

スーダンの独裁者墓穴か

世界最悪の独裁国家はスーダンか北朝鮮か優劣つけがたいという中で、スーダンの大統領バシル(Omar HasanAhmad al-Bashīr、71才)が、訪問中の南アフリカで出国禁止になった。アフリカ連合の首脳会議参加のため、13日スーダンを出て南アに入った。2009年、IC…

FIFAトップに迫るFBI

FIFA会長選で無尽蔵に金をばらまき、5選を果たしたばかりのSepp Blatter(79才)が、4日後に辞任を発表した。自身が会長職に留まるほうが、FBIの捜査上有利な立場になれるとの読みで5期目を狙ったはずだが、FBIの捜査は既に自分自身に向かっていると観念した…