6月14-16日に行われたG7 Evian Summitは、主催国FranceのMacron大統領の主導によりUkraine問題に対して一定程度の効果があったと言える。キチガイTrumpは今後の寝返りもあるかもしれないが、一応、7か国がそろってUkraine全面支援の共同声明を出せたのは、Macron大統領の機転の利いた作戦のせいらしい。元々G7会合をぶち壊しに来たTrumpの足元を見て、うまくまとめればあなたの功績になりますよとおだて、Ukraine和平実現の道筋をつけることに成功した。TrumpはEpstein事件の被告であり、平和を実現した功績で帳消しを狙っているからだ。
TrumpはIran攻撃に莫大な軍事費用をかけ、人的被害も出しておきながらこれまで大した成果もなく、米国内のTrump支持派からも見限られていた。Ukraine-ロシア戦争で負けそうなロシアに賭けていたらもっと自分の立場が悪くなる。勝ちそうなUkraineの見方をすれば4年以上も続いた戦争を終わらせた大統領という実績(legacy)を作ることができ、運が良ければNobel平和賞も現実的になると説得されたのだろう(但し、絶対に平和賞はもらえない)。そのため、Macron大統領らは、侵攻では現在Ukraineが勝っており、ロシアが負けていると具体的に説明、その上で、Trumpに対し、Ukraineへの武器支援拡大の必要性を訴えた。
現に、UkraineはPutinが自慢するCrimea半島孤立化を着々と進めており、Ukraine攻撃の兵員数万人が軍事物資や生活用品の補給が止まり、ガソリンなどの燃料不足もあって、身動き取れない状況に追い込まれている(一部はUkraine側に降伏もしている)。UkraineはCrimea半島に至る5つの陸路を24時間の砲火統制下(drone攻撃いつでも可能)に置き、実質的に封鎖しているから、残っているのはPutinが$155億≒2.5兆円をかけて建設した19kmのCrimea大橋(Kerch Bridge)だけだ。その橋も数回の攻撃でかなり傷ついており、兵器など重量のあるものは運べない。150万人ほど残っているロシア人が本国に帰るために情けをかけてUkraineが残しているだけのこと。Ukraineの無人艇とdroneは、方針さえ決まれば、いつでもこの橋を破壊して使用不能にすることができる。150万人は兵糧攻めにあう。
Putin自慢のKremlinおひざ元モスクワ(首都)は、大量のUkraineの長距離droneやmissile攻撃で大規模な被害を被っている。Kremlinから15kmほどの市内最大級の製油所は炎上し、黒煙はモスクワ市内を広範囲に覆っていて、これまで安泰だった首都が戦火にまみれている。ロシアがUkraine首都の大修道院(世界遺産)をmissileで攻撃・破壊した報復として、Zelensky大統領は、モスクワの歴史的建造物又は代表的政府施設を長距離missileで攻撃するのではないかと憶測されていて、モスクワ市民は怯えて暮らしているとも報告されている。
G7首脳はEvian Summit共同声明で、Ukraineに対する防空systemや長距離攻撃用兵器の供給で合意し、更に米国の主力防空system“Patriot”のUkraine国内でのlicense生産認可を検討することも表明した。ロシアの主力輸出品である石油・ガスの禁輸による経済圧力強化も含まれ、恐らくPutinは何の成果も得られないまま、敗戦国の国父の汚名を授かるのだろう。