アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

懲役50年と4,060年

静岡で平成13-22年の9年間に少なくとも女性9人に対する強姦致傷罪で一審の裁判員裁判で懲役50年とされた小沢被告(35才)が50年は長すぎで不当だと訴えていた控訴審において、東京高裁は先月、被告の控訴を棄却、懲役50年を支持した。判決は「一審の判断過程が不合理であるとは認められない」とした。被告は平成21年に窃盗事件で確定判決を受けていたため、刑法の規定により、判決前の事件5件とそれ以降の4件を別々に審理し、それぞれに下された懲役24年と懲役26年の判決が併合されて、懲役50年となったものだ。こんな女性の人権無視の常連犯が有期刑の上限である30年を超える刑期は長すぎて不当等という権利はどこから出てくるのか。

平成20年(2008年)米国テキサス州の裁判では3人の未成年少女に20カ月に渡って性的暴行を加えていた男(James Pope, 当時43才)に懲役4060年の判決を下している。Texas州 Springtownに住んでいたこの男は
2006年5月から2007年12月にかけて3人の少女に合計43回の婦女暴行を加えたとして逮捕された。その内の40回は1回ごとに終身刑に値するとして1回100年、40回で合計懲役4,000年とされた。3回については1回20年、3回で合計懲役60年、しめて総合計43回分4,060年と計算された。その上罰金刑43万ドル(当時の換算で約4,700万円)も課せられている。現在47才のJames Popeは未払いの罰金をあと残り4,056年かけて43万ドル稼がなければならない。

小沢が同じTexas州で判決を受けるなら少なくとも懲役900年+罰金刑となるところだろう。日本の判決が不当だと信じているならいっそのことTexas州の裁判所でも紹介してもらったらどうか。日本の裁判がいかに甘いかということがわかるに違いない。それにしてもアメリカでも懲役4,060年には賛否両論あり、納税者の感覚から自然に死ぬまでこんな男の扶養義務があるのか、死刑の方が人間味があるのではないか等様々なようだ。