アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

ユダヤ人とパレスチナ人

ユダヤ人のイスラエルパレスチナの戦争が始まって5日経過、双方の犠牲者50名、内イスラエルの犠牲者は3名、パレスチナの犠牲者47名。イスラエル核兵器も持っているといわれている軍事大国、それに対してパレスチナは資金力もなく兵力の差は明らかだ。いずれも流浪の民であった者と現在も流浪の民との戦いだから、誰が仲裁しても両者仲良くできない。

ユダヤ人の歴史は長いが元々奴隷とされていて、約2,000年前のユダヤ戦争でローマ帝国に大敗してから祖国のない流浪の民となった。ユダヤ人銀行家ロスチャイルド(Rothschild=赤い盾)が第一次世界大戦で資金を必要としていた英国に資金を提供したため、当時国際的政治力のあった英国がユダヤ人の国家(イスラエル)をパレスチナの地に建設することを約束したので現在のパレスチナ問題がある。英国がロスチャイルドのお金欲しさにパレスチナ人の土地からパレスチナ人を追い出し、勝手にユダヤ人に与えたからだ。

現在イスラエルに住むユダヤ人は約500万人、パレスチナに住むパレスチナ人約400万人。ユダヤ人の人口は米国だけで500万ほどあり、全世界で1,300-1,400万人といわれる。それに対してパレスチナ人は全世界で約1,000万人、その内恐らく400万人くらいがいわゆるパレスチナ難民といわれ祖国を追い出された人々だ。ユダヤ人の経済力が強すぎて米国の政治を左右するといわれるほどなので米国は100%イスラエルの味方をする。パレスチナが国連加盟を申請しても米国の拒否権行使により実現していない。ユダヤ人は2,000年苦労してやっと国家を手に入れたのだから、パレスチナを易々と国家として承認する訳にいかないということか。

ユダヤ人とパレスチナ人を経済力でみると大人と子供の差ほどある。子供も我々大人がさせられたと同じくらいの苦労をしなさいというのがユダヤ人の言い分かもしれないが、不要の苦労を子供にさせることが必ずしもいいとは限らない。大人が3歩譲って子供が1歩譲る精神で根の深い問題を解決してもらいたいものだ。いずれにせよこの問題を解決しかけたアラファトPLO議長(Arafat パレスチナ)、ラビン首相(Rabin イスラエル)、ペレス外相(Perez イスラエル)は1994年のノーベル平和賞を受賞した。受賞理由は前年のオスロ協定だが、2006年この協定はイスラエルガザ地区侵攻で事実上崩壊している。この複雑怪奇な中東和平問題を最終的に解決する人が現れた暁には間違いなくノーベル平和賞が約束されている。