アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

Oxytocinの不思議

Oxytocin(オキシトシン)は、別名、幸せホルモン、愛情ホルモン、抱擁ホルモンとも言われる。夫婦・恋人と触れ合う時、家族のだんらん等絆を感じる時、感情を素直に表す時、他人に親切をする時等に自然に脳内に分泌される。その結果、ストレスが減り、幸福感が増えるという。Oxytocinホルモンには、他にも、記憶力を活性化させる効果がある、学力向上に好影響を与える、人に信頼を増す効果があるなど、心身に良い影響を及ぼす。

自閉症患者やアスペルガー症候群の人に、海外で販売されているOxytocinの点鼻薬を輸入・服用
してもらったところ、数カ月から1年くらいでかなり症状が改善されたとの臨床報告もある(2010年、金沢大学「子どものこころ発達研究センター」)。これらの社会性障害原因の一つが、Oxytocinの分泌機能不全ではないかと疑われる所以だ。アメリカの科学者Vincent de VigneaudはOxytocin の研究で1955年Nobel化学賞を受賞したほど、重要なホルモンだ。

このOxytocinの分泌によって、最近、免疫機能が向上することが、医学的に証明されてきたという。20年前、元AKB48増田有華さんが2才の時、彼女はすい臓、ひ臓、肝臓など全身14ヶ所に癌が発生していて、死の淵にいた。その上、先天性の免疫不全症の為、抗癌剤治療ができず、免疫強化の点滴をするしかなかった。良くなるどころか、早期に死亡する可能性は100%に近かったという。そこで音楽好きの両親がとった療法は、病室でも音楽を聞かせ一緒に歌を歌いながら楽しい毎日過ごすこと、数ヶ月が経った後、癌は全部消え去っていたと告白している。当時の医者は、抗癌剤治療をせずに腫瘍が消えることはないと信じていたから、医学的に説明できない現象だった。

歌を歌って楽しい毎日を送る「療法」で癌を退治する仕組みは、脳内で分泌されるOxytocinとDopamine(ドーパミン神経伝達物質)によると分析されている。Oxytocinは免疫機能を向上させ、Dopamine(やる気物質)はNK細胞(Natural Killer細胞、癌細胞を攻撃し破壊する細胞)を激増させる効果があるため、治るはずのない病気が治ったりする(ことがある)。病気は気の病から、情けは人のためならず、自分のためになる。他人に親切にすることにより、Oxytocinの分泌が促され、自分の免疫機能が向上して、病気になりにくくなるから、より健康でより幸せに生きることができる。

自己治癒力を活性化し、健康で幸せに生きるためには、夢を持ち、趣味などに挑戦し、家族・友人との絆を感じる生活をするのが大切なようだ。毎日の散歩で触れあっていた犬がいなくなってから、64の手習いで始めたピアノに挑戦中。Oxytocinが継続的に分泌される環境を整えるべく、人生に挑戦し続けようと思う。