アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

ウクライナはロシアに勝つ

 マリオポリの製鉄所を拠点にして戦っていたアゾフ大隊(1,700名以上)は、任務終了として投降したが、この強烈なアゾフ大隊を攻略するために、ロシア軍は多くの戦力をマリオポリに張り付けることになり、その結果、他の地域ではウクライナ軍に敗退させられている。5月8日の渡河作戦(Siverskyi Donets River)中の奇襲攻撃では、一度に戦車・装甲車など80両が破壊され、兵員500名が死亡したというから、一個大隊1,000名の残りは全員負傷のはずで、文字通り全滅と言っていい損失を被っている。

 

 2月24日に始めたロシアの侵略戦争から、今までに戦車・装甲車・火砲・多連装ロケット砲・軍用車両など、3分の1をウクライナ軍に破壊されたと分析されている。このままでいくと、7月末までには2分の1以上を失うことになる。しかもミサイルもかなり使い果たしており、補給の見通しは立っていないという見方もある。兵士に至っては死者3万以上(6万との推測もある)。22万人投入しているから、少なくとも13%は損失となっているはずだ。また、死者3万人として、2倍の6万人の負傷者がいる筈だから、負傷の状態にもよるが、9万人近く(40%)の戦力が減少したとみるのが妥当だろう。7月末までに死者は4万人を超えるのは確実なので、死者20%、負傷者40%とすると、残りは40% = 9万人ということになる。

 

 軍隊の中ではいろんな役割の兵士が必要なので、死者・負傷者の数が役割ごとに均一に減るわけではないから40%減ると戦えなくなると言われているそうだ。6月中にはその時期が来ると思われ、強気のロシアも態度が変わるかもしれない。6月になると、欧米から届く最新鋭の最新鋭大型攻撃兵器が活躍し始めるので、ロシア兵士の損傷もこれ以上の速度で進むだろう。あとは、どの時点でロシアとウクライナが戦争を終結するかだ。ウクライナ側の人的被害は、一般住民は多数だが、兵士の被害はロシア軍の7分の1のようだから、やはり地理をよく知った自国の兵士の方が有利ということなのだろう。他にもウクライナはドローン(drone、無人機)を使って攻撃しているので、ドローンが活躍している限り攻撃側に損傷はない。

 

 ウクライナは、東部のドンバス地域はもとより、クリミア半島も奪還しようとしているので、長期戦になる可能性がある。そのうちPutinの病気が進行してトップ交代となれば、大きく動くと思われる。1日2兆円とも2.5兆円ともいわれるロシアの戦費は、もうすでに足がついており、経済的にはやっていけない筈だ。武器の補給も経済制裁半導体が入手できず(半導体のロシア国産はない)、補給は難しい。長期戦になるとロシアが圧倒的に不利になる。一方のウクライナには味方が多く対照的だ。

 

 間もなくロシアの侵略戦争開始から3か月、5日後には$1億(≒128億円)の国債利払いが控えており、恐らく債務不履行に陥るとみられる。国家予算35兆円、GDP 150兆円のロシアは、既に200兆円以上の戦費を浪費したはず、このままいつまでも戦争を継続する経済的基盤はないとみる。この戦争でPutinロシアに勝ち目はない。