アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

Putinの運命、逃亡か暗殺か

 ロシアによるウクライナ侵略戦争が始まって4カ月、嘘のような、国による国の乗っ取り作戦の行方はまだ決まっていない。個人が高級宝飾店を襲い、財宝を盗むという事件はたまにあるが、国を盗もうという奴は滅多にいない。戦前、日本が中国大陸に乗り込み、満州を日本領土にしてしまったが、そんな感覚で現代のロシアはウクライナを取り込もうとしている。

 

 しかし、人口4,300万の大国を根こそぎロシアの支配下に置くのは、非現実的だ。2014年クリミア半島を強奪したように、今回は、東部Donbas地方(Donetsk州&Luhansk州)だけでも、ロシアの領土に編入しようと企んでいるようだが、宝飾品を盗むようにはいかない。ミサイルで建物やインフラをぶち壊しているから、例え領土を強奪しても、そこに人が住めるように街を復興するには莫大な金がかかる。今の時点で、ウクライナの復興には、$1.1兆(143兆円)以上かかると言われており、ロシアにそんな金はない。

 

 今の戦争を続けていると、ロシアにとって、1日当たり少なくとも2.5兆円の出費と言われており、既に侵略戦争開始から4カ月になる。4カ月で戦費は300兆円をくだらない。国家予算35兆円のロシアが既に300兆円を使い、今後4カ月で更に300兆円を出費するわけにはいかないだろうから、どこかで停戦条件を交渉することになるのだろう。そのためには、目標のDonbas地方支配の既成事実化を目指すことになるが、廃墟の町を支配しても、単なる土地の管理者でしかない。住民が住める街にするには莫大な金がかかり、その資金はないとなれば、領土拡大のPutinの野望は最初から非現実的だったということになる。

 

 ウクライナとて、住民の被害、兵士の消耗など莫大な損害を被っており、消耗戦をいつまでも続けるわけにはいかない事情がある。どこかで敵と停戦条件を交渉することになるが、領土の一部をロシアに明け渡す用意は全くなく、少なくとも2月24日の侵攻前の状態に戻すのが最低の条件だ。とすると、現実的には、この戦争は、数年にわたり続くことになり、資金と兵士の調達状況が将来を決めることになる。

 

 米国などの後ろ盾があって資金的、近代兵器の調達でウクライナが優位に立つと思うが、人口の多いロシアが予備役の兵士を集めだすと、ややこしいことになる。既にロシア軍の兵士は3~4万人は死亡しており、負傷兵はその2~3倍いる筈と言われている。ウクライナ側の損失もほぼ同じくらいだろう。但し、人口が3倍以上多いロシアにとって、ウクライナと同じ数の兵士の損耗は大問題ではないのかもしれない。それよりも、欧米の経済制裁による国民の不満が飽和状態になり、Putinを追い出すクーデタが起こるとか、政権内でPutin殺害の試みなどが起こる可能性も指摘されている。

 

 生きて逃れる場合、北朝鮮でかくまってもらうのも一案、病状悪化で病死の可能性もある。人類文明を維持するために、何らかの方法で、狂気のPutinをこの世から消し去ってほしいものだ。