アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

Putinはもう負けている

 ロシアのウクライナ侵略戦争が始まって早1年になる。数週間でZelensky体制を倒し、傀儡政権を建てようとの目論見は失敗しただけではなく、ロシアはもう元に戻れないほど経済的に内部崩壊している。日米欧各国がロシアの在外資産を凍結した報復に、ロシアは、リースしていた飛行機463機を没収したが、保険がかかっているので、リース会社は約2兆円の保険求償、被害者は保険会社だ。機種は主にAirbusとBoeingだが、この事故を機に、保守部品の納入もmaintenance契約も技術サポートもすべて航空機メーカーに打ち切られている。

 

  その結果、最近はロシア国内の飛行機の重大事故が、相次いで160件ほど報告されており、墜落した飛行機はこれまでで28機になる。最近は毎週2~3機の割合で墜落しており、墜落しないまでも、飛行中にドアが開いたり、荷物が空中に散らばったりと恐ろしい事故が続発していて、ロシア人は恐怖心から飛行機には乗れないという事態になっているそうだ。なにしろ、定期的に交換すべき部品が入手できないから、他の飛行機から有効な部品を抜き取って使っている(「共食い」という)とか、燃料filterも定期的に新品に交換すべきところ、ブレーキ油を使って洗浄し再利用しているというから、早かれ遅かれ重大事故になる。

 

 Yakutsk Airに至っては、保有飛行機の80%は使える状態になく、定期航路の運航はいずれ完全に中止せざるを得なくなるとのこと。広大な国で、飛行機がなければ人々は実質的に移動できない。生活は破綻していると言わざるを得ない。軍用機においても、設計上の耐用年数を超えた機体が多数使われているうえに、欧米の経済制裁から保守部品の調達ができず、重大事故が続出している。9月以降、毎月2-3機の軍用機が墜落しており、昨年10月の戦闘機の墜落事故では、集合住宅の住民13人が死亡と報告されている。

 

 ロシアは、昨年6月、債務不履行(default)になったため、外貨建て国債は、発行できない。一日2兆円と言われる戦費を捻出する方法はない筈だが、兵士の給料も支払い遅れ、死亡兵士に対する弔慰金も踏み倒し、何とか石油やガスなどを売って赤字経営をしている。しかし、戦争が長引けば、資金調達の目途が立たなくなり、やがて戦闘継続できなくなる時が来る。

 

 優秀なロシア人などはPutinの専制国家に愛想をつかし国外に出ており、その数100万人を下らないと言われている。経済制裁により武器の製造もできず輸出もできないロシアは、経済的には既に破綻しており、長期にわたる経済破滅への道を歩んでいる。Putinがいつ失脚しようとも、ここまで来たら、もうロシアの将来はないと考えざるを得ない。