アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

吉川友梨ちゃん事件が毎日2,000件?

大阪・熊取町で当時小学校4年生の吉川友梨ちゃんが下校途中行方不明になって早9年になる。2003年5月20日の失踪時9才の子がもう18才だ。岸和田でもあちこちに友梨ちゃんポスターが今も貼られていて、全国的に大掛かりな捜索活動がなされてきたにもかかわらず、未だにどうしているのか手がかりがなさそうだ。(http://www.jtw.zaq.ne.jp/ittyan/yurichan_top.htm)日本で子どもが失踪するという事件が滅多に起こらないからなおさら全国的なニュースになるのだろうが、アメリカで33年前(1979年5月25日)に失踪した6才の男の子(Etan君)の事件の犯人が近々ようやく特定されるかもしれない。

男の子はニューヨーク市内で登校途中に行方不明になり両親も警察も必死に探したが見つからなかった。この男の子の家でベビーシッターをしていた女性の知り合いの男(Jose Ramos)が別の犯罪で服役中にEtan君失踪当日彼と一緒にいたなどと証言するも、自分は失踪に関与していないし殺してもいないといい、証拠もなく捜査は中断していた。しかし最近別の男(Othniel Miller)が刑務所内でEtan君の死体を地下室に埋めてコンクリートでカバーしたかもしれない等とつぶやいたため、この男の家に警察犬を出動させたところ反応ありとの結果が出たというのだ。このMillerという男はもとEtan君の家のすぐ近くに住んでいた大工・修理屋で、FBIはこの男が犯人とみて、男の自宅の地下室のコンクリートを割って今週中にも証拠を確保したいとしていたが、残念ながら相当年月がたっており現時点ではまだ確とした証拠は発見されていないようだ。

Etan君の突然の失踪事件を契機に時の米国大統領(Ronald Reagan)が1984年、彼の失踪の日(5月25日)を全米の「失踪子どもの日」(National Missing Children’s Day)と定め、失踪子ども援助法(Missing Children’s Assistance Act)も制定されて国家が深く関与することになった。というのは、それまでは自動車・銃・馬などの物の盗難しかFBIのコンピューターに入力されず、人間の子供の失踪はFBI捜査の対象外だったというのだ。現在も米国には年間約80万人の失踪・行方不明の子供が報告されていて、この数は毎日2,000人以上の被害者が存在するということになる。これら多数の被害者を救出するためにNCMEC (National Center for Missing & Exploited Children)というNPOが日夜活躍している。そのホームページ(http://www.missingkids.com/)には顔写真と分かるだけの情報が載せられておりうまく見つかった例も多数報告されている。親権者である母親の元から違法に元夫が子ども3人を連れ去ったなどという事件も含まれているが、とにかく吉川友梨ちゃんのような被害者が米国で毎日2,000人以上とはただただ驚くばかりだ。