アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

ウクライナの巨大ダム破壊

 狂気のPutinが、今度はUkraineの巨大ダム(Nova Kakhovka Dam、新カホフカ水力発電ダム)を爆破し決壊させた。野蛮な環境破壊であり、ダム下流域の約80カ所の都市や集落に深刻な洪水被害をもたらし、数十万の人たちが飲料水もなく避難生活を強要され、死者もかなりの数に上っているもようだ。灌漑用水が使えなくなるためKhersonとZaporizhzhia州の農地の150万ha分が、数年~十数年間、穀物栽培など農業生産に利用できなくなると予測され、農業生産は大打撃を受ける。穀物倉庫も水浸しで食料の在庫も全滅、水没した家屋も数えきれない。巨大ダム破壊により、有害物質や有毒なゴミ等が流出し、壊滅的な環境汚染被害を起こしていているだけでなく、中には埋もれていた地雷なども土壌に紛れ込むなど、長期にわたって危険な状況を生み出した。

 

 Ukraineが傍受したロシアの通信記録によれば、間違いなくロシアの爆破によりダムが決壊しており、PutinはUkraineの仕業だと主張しているが、とんでもない嘘つきはPutinの方だ。同じロシアの通信記録によれば、ロシアはもっと大きな別のダムの破壊を指示しているとも伝えられる。Ukraineのダムを破壊することは、ロシアによるUkraineの焦土作戦の一環であり、ロシアはUkraineの土地(領土)にしか興味がなく、人々がどうなろうと一切関心がないという恐ろしい考えであることがはっきりした。

 

 家屋を焼き尽くすのも大変だから水攻めにするということだが、この巨大ダム決壊により、ロシア軍側の被害も甚大といわれている。ダムが爆破される情報を知らなかったロシアの軍隊は、突然のダム決壊で、結構被害を被っているようだが、Putinは、ロシアは爆破に関与しておらず知らないと主張して、自国の軍隊に被害が及ぼうと、知らぬ存ぜぬを通している。味方に被害が出ても、爆破に関与していない、Ukraineの仕業だと主張するPutinの精神構造は、極道のもの以外の何物でもない。

 

 Nova Kakhovkaダムの決壊により、North Crimea運河経由Crimea半島に供給されていた水も、間もなく止まるとCrimeaに駐留するロシア軍は認めており、ロシアが占領したCrimeaでも、今後何年にもわたって、水不足の問題に直面する。Putinは、既にこの戦争はロシアが負けるとみて、Ukraineを完璧に人間が住めない土地にしようとしているようだ。折しも、Ukraineによる反転攻勢が始まったところだが、ロシア側にはまともな武器も残っておらず、第一、兵隊を集めても軍用食糧キットが不足していて、兵隊の「燃料」がなければ戦うことはできない。果たしてロシアはあとどれくらい持つのか、秒読み段階に入ったのではないかと思われる。