アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

中国ゼロコロナ・ゼロモラル政策

 このところ、日本でもコロナ新規感染者が一日20万人とか増えてきているが、中国はとんでもない数の新規感染者・死者が出ているようだ。人口14.5億の中国は統計を発表しないので実態はわからないが、英国の調査会社Airfinityの推計によれば、最近の一日の感染者は370万人、死者は2.5万人となっている。

 

 中国が独自の基準で公表している過去3年間の累計感染者数は471,373人、累計死者数は5,264人(米Johns Hopkins大学統計)、一方WHOが把握している過去3年間の中国における累計感染者数は10,566,576人、累計死者数は32,792人、いずれも、現実とは大幅にかけ離れており何の役にも立たない。この時点では、英Airfinityの推計(一日の感染者370万人、死者2.5万人)が現実に近いのだと思われる。

 

 欧州主要4か国(英独仏伊)の過去3年間の累計感染者は人口の45.5%、死者は人口の0.26%なので、一応これが参考になる(数値A)。一方で人口の多いインド(人口14億)・ブラジル(人口2.15億)の統計も、いい加減なものとは思われるが参考にはなる。インド・ブラジルの過去3年間の平均は、感染者人口の24.5%、死者人口の0.18%(数値B)。

 

 数値Aを適用すると、中国の感染者は6.6億人、死者は377万人。数値Bによれば、感染者は3.55億人、死者は261万人。恐らく実態は感染者は4~6億人、死者300~340万人というのが中国の実態だと思われる。いずれにせよ、中国の発表する数字は全くあてにならない。

 

 習近平は「ゼロコロナ」政策をとり、少しでも隠せない感染者が出ると、広範囲のlockdownを強制してきて、集合住宅で火事が発生しても消防車が駆けつけるのを禁じてきたから、本末転倒だと中国で暴動が起きた。慌てた習近平は、民衆の暴動で政府が倒されては困ると、ゼロコロナ政策を放棄せざるを得なくなった。ゼロコロナが間違っていたとは認めず、目的を達成できたから廃止すると言う。そして今度は国内国外の移動を自由にした。中断していた旅行目的でのpassport更新手続きも再開した。春節(1月22日)を機に中国人の大移動が始まる。感染を世界中に輸出することを許可するというようなものだ。米英加豪日仏西伊韓台・Malaysiaなどは、中国人入国者に対して、新型コロナの陰性証明を求めるなど、自衛措置を導入したが、中国はその程度の入国規制にも反対している。自国の実態を明らかにせずに、他国にはどんな迷惑をかけても構わないという中華世界の常識を世界中に押し付けようとしている。モラルも何もあったものではない。