アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

小学一年生が学校で教師を銃撃

 米国Virginia州の小学校で、1年の男児が、家から持ち出した銃で女性教師(25才)の手と胸の上部を撃ち、大けがをさせた事件が発生した。この男の子は元々態度が悪く、先生に注意されると反発する生徒だった。以前から、この女性教師は、男児の問題行動を教育委員会にも報告しており、事件の2日前にも、男児は、被害に遭った女性教師に注意されたことに腹を立て教師の携帯電話を壊すなどして、その翌日は登校禁止処分になっていた。

 

 一日登校禁止になったことに腹を立てていた男児は、登校禁止処分が済んだ翌日、学校に行って、担任の女性教師と読書テーブルで向き合っていた時に、背中のbackpackから銃を取り出し、先生を銃撃したのだ。2023年1月6日、Newport News市のRichneck小学校で発生した事件だ。先生に一瞬のすきがあったのか、先生に気づかれずに背中のbackpackから銃を取り出したというから、小学1年の男児とは思えない用意周到さだ。事件の起こったとき、教室には1年生の同級生が皆いたが、一瞬の出来事で、同級生は先生が血を流して倒れたのを見て、驚いたという。

 

 本来ならば、加重暴行で有罪となるべき犯罪だが、所詮6才の子では訴追しようがない。幼すぎて法制度を理解できないため、裁判の被告にするわけにいかない。男児が持っていた銃は母親の所有物で、衣裳部屋の最上段の引き出しにしまっていたもの。しかもそのままでは弾が出ないようにtrigger-lockをかけていたとのこと。

 

 銃撃された25才の女性教師(Abby Zwerner)は、銃撃される数週間前から、当該1年男児の問題行動を校区教育委員会に報告していたにも拘わらず、何の対策も打なかったと校区を相手に訴訟を起こしている。一方、検察は、6才の男児が、容易に銃を入手できる状態においていた両親の責任を追及しようとしている。Virginia州法では、14才未満の子どもの入手範囲に弾を装填した銃を放置した場合、懲役1年しかも罰金$2,500(約33万円)を上限とする刑罰が科される。

 

 Virginia州では、2月にも6才の小学1年生が教室に母親の銃を持ち込む事件が発生、幸いけが人は出なかったものの、母親は複数の罪で訴追されている。Richneck小学校事件では、持ち込んだ銃で、現に発砲しており、教師が重傷を負っている。検察は、銃撃した男児を起訴する代わりに、その両親の銃の管理に過失があり、合理的な疑いを超えて犯罪を犯した事情があったとして、起訴することになるという。銃規制に反対の国で、次に起こるのは、5才の幼稚園児による銃撃事件であろうか。