アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

元旦早々の巨大地震

 2024年1月1日午後4時過ぎ、岸和田でも震度3程度と思われる地震を感じたが、能登地方は震度7と最高の揺れ、Magnitude 7.6というから、1995年1月の阪神淡路大震災のMagnitude 7.3よりも2.8倍ほど強いエネルギーの地震だった。Magnitude 1 増えるごとに地震のエネルギーは32倍なのだそうだ。2011年3月の東日本大震災はMagnitude 9だから、阪神淡路の356倍のエネルギーだったことになる。2004年にIndonesia Sumatra島沖で発生した巨大地震はMagnitude 9.1というから、東日本よりも強烈な地震だったのだ。1960年発生のチリ地震は、地球の反対側にも拘らず、日本に津波が押し寄せてきたほど強烈なMagnitude 9.5となっているから、これは、阪神淡路のエネルギーの1,993倍の地震だったことになる。

 

 阪神高速道路をぶっ潰すほどの地震の2,000倍ほどのエネルギーといわれても、全くぴんと来ないが、このMagnitudeというのは、10が最高ではなく、100が最高とも言えないものらしい。現在、地球上には、主に5大陸(Eurasia大陸、Africa大陸、南北America大陸、Australia大陸、南極大陸)があるが、今から3億年前にはPangea(パンゲア)と呼ばれる一つの超大陸があっただけだ。それが2億5,000万年前くらいから2000~3000万年前にかけて徐々に現在のように5大陸に分離したことが分かっている。

 

 日本列島も、今から3400万年前はEurasia大陸の一部であり、日本海は存在しなかった。その後、大規模地殻変動(=地震)が続いて、258万年前~1万1700年前の間に、日本列島は大陸から完全に分離して、現在の位置に存在することになった。Pangeaが5大陸に分離して、日本列島が今の位置に移動したから、これで終わりというわけではなく、今の位置は将来にわたってこの場所にあるという保証ではない。今から数千万年後、1~2億年後どうなっているか、super computerを使って、単に気休めに予測するしかない。

 

 元旦の能登地震で、輪島市では4mほどの地面の隆起を観測したというが、2300万年前のインド大陸の衝突では、地面が隆起してHimalaya山脈ができたし、EverestはインドPlateとEurasia Plateの衝突で地面が隆起してできたというから、このような巨大な山ができるほどの地震のMagnitudeは最高100とも言いきれないほど強いエネルギ-にちがいない。ちなみにMagnitude 100というと、阪神淡路のMagnitude 7.3の6.31 x 10の139乗倍となるが、巨大な大陸を移動させ、平らな地面からHimalaya/Everestのような山を作り出すエネルギーだから、我々人間には想像できないほどの力であることは間違いない。活動している地球に住んでいる限り、このような天変地異を当然の運命のように受け入れなければならない人間は、何と無力な存在だろう。