アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

犯罪の裏方スイスの銀行

犯罪の陰にスイスの銀行あり、電気自動車に関する日産の機密情報を提携先のルノー幹部3人が中国企業に売り渡し、中国側から巨額の謝礼がこれらの者に支払われたという。ルノー幹部の2人はスイスとリヒテンシュタインに銀行口座を持っておりそこには合計63万ユーロ(約6,800万円)の残高が見つかったと報道されている。資金の出所は北京に本社を置く中国の送電事業会社だが、送金元を隠すため仲介者を通じて上海やマルタ共和国を経由して送金されたと言う。ルノーは組織的産業スパイ事件として不正行為、背任、窃盗、隠匿の罪で、パリの検察当局に刑事告訴し、15日この幹部社員2人を正式解雇した。例によって中国側は「事実無根」と発表しているが、この手の犯罪がらみの資金に対するEUの締め付けはかなり厳しくなっているようであるからいずれ真相は明らかになるだろう。イタリアで誘拐がはやっていた1980年代のこと、当然金持ちだけが狙われるのだが、敵はプロのマフィアだから、お金の受け渡しの時に警察に捕まるなんてへまなことはしない。取引先の社長の兄貴が誘拐されて身代金を要求された。社長に電話連絡してきている者は弁護士だという。邦貨で数千万円の身代金を要求されたがお金の工面をしている間に約束の期限が切れてしまい、遅れて払うと返事したらもういらないといわれた由。敵は人質を殺してしまったからお金を受け取らないのだそうだ。人質を殺してお金を受け取ると、そんなことをしたマフィアは他のマフィアに抹殺されるかららしい。やくざの掟というものか。その後、イタリアの金持ちは誘拐保険を利用するようになった。誘拐されたらマフィアの弁護士と交渉して期限内に自動的に身代金を払ってくれるのは保険会社だから、お金の工面をしている間に人質が殺されることがなくて便利と言っていたのも束の間、誘拐保険に入っている者が立て続けに誘拐されるという事件が起きた。明らかに保険加入者リストが敵の手に渡ったらしい。こうなると保険に入った方がいいのか悪いのか判断に苦しむ。スイスの保険会社が誘拐保険を売って身代金の支払にスイスの銀行をお使いくださいということだったらしい。やっぱりきれいな国を維持するには相当のお金がかかるらしい。