アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

チベットの核廃棄物

チベットで中国に対する抗議の焼身自殺や中国治安部隊によるチベット人の虐殺など相次いで発生している。1959年来の中国によるチベット乗っ取り、それに伴いDalai Lama 14th によるチベット亡命政府(在インド)が発足して半世紀以上経過するのに未だに独立国又は自治州といった根本的問題が何も解決していないという事情が背景にある。中国によるチベット人の弾圧は単なる大量虐殺・人権無視に留まらない。チベット高原は北京から遠く離れているというのでどの国でも困っている核廃棄物の処分場に利用されているのだ。しかも中国の核実験・核兵器原発の廃棄物はチベット地区にチベット側の合意を得ず秘密裏に廃棄されている。世界中の国が高レベル核廃棄物の処分に困っているのは、少なくとも地下300メートル以上の深層処分に莫大な費用と数百年どころか数万年に及ぶ管理が必要だからであるが、チベットでは浅層処分(恐らく地下10-20メートルか)を正々堂々とやっているという。中国の技術が高いからこれで充分安全は確保できていると中国政府は発表しているが、既にこの地域では癌の発生率が異常に高くなっており、それが原因で死亡した者も続出していると地元の医者が発表している。中国にとってはチベット人は独立を求める非国民であるので弾圧されて死のうと癌で死んでしまおうとどうでもいいと考えているのだろう。ロシアが日本人(又はアイヌ人)の居住する北方領土を乗っ取り、そこに自国で発生した核廃棄物を投棄するようなものだ。(但し、現実は乗っ取った北方領土にロシア人が入植したからそれはできない)チベットには地下資源が豊富にあるため中国はチベットを絶対に放す気はない。Dalai Lama 14th とその後継者による亡命政府がいつまで続くのか、もしかして未来永劫続くのかもしれないが、チベット人基本的人権を国際社会が守るためにノーベル平和賞が無力であることを証明してくれたので、国際社会が一致団結して中国を排除する必要があるだろう。イランの独裁者に対して欧米が歩調を合わせ石油の輸入禁止措置をとったように中国製品の輸入禁止をしてくれることをチベット人は望んでいるはずだ。但し、現実はイラン石油輸入禁止に対して中国は拒否しており、国際社会が何かやろうにも国連安保理で中国に拒否権があるという事実がチベット人民を最後の最後まで苦しめることになるのだろう。