アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

やっと小学英語教科化か

英語を小学校の正式な教科とすることに、ようやく政府も重い腰を上げることになった。外国語習得の必要性はずっと以前から指摘されてきたものの、理論的に反論する「識者」が出てきたり、分からず屋の政治家が出しゃばったりで、結局今まで日本だけ引き延ばしされてきた。その間、スペインやイタリアなどでは小学校1年生から正規の教科として英語を教えてきており、英語力で日本人は圧倒的に劣ることとなった。教育再生実行会議は小学3-4年くらいから教科として教えるべきだと政府に答申した。

もともとヨーロッパ系の言語から英語を覚えようとすると、共通の単語、類推できる単語がたくさんあるため、割と楽に覚えることができるが、日本語から入ると根本的に違う言語なので、スペイン人やイタリア人と同じ時間勉強しても同じように上達しない。彼らに追いつくためには日本人は幼稚園から時間をかけて覚えなければならないくらいだ。言葉の習得は、かけた時間に比例する。いくら頭が悪くても記憶力が悪くても、時間をかければ一人前に覚えることができるのが外国語学習の特異なところだからだ。

子供のうちから国語も覚えて英語も覚えてとなると負担が重すぎてかわいそうという「識者」もいるが、両親の言葉が異なる家庭の子供は、苦労もなく自然にに二カ国語を覚えてしまう。両方覚えないと不便だからだ。しかも、子供にとり何の負担にもなっていない。複数の言葉を話す地域は世の中にたくさんあるが、どちらか一方の言葉しか話さないという子はまずいない。バルセローナはカタラン語とスペイン語公用語とするが、地元の子供で一方の言葉しか話さないとか理解しないという子供はいない。知らないうちから二カ国語を覚えた子供は、小学1年になって英語を習い始めても、全く違和感を感じない。

英語は必要になったら覚えるものだから、中学・高校の英語は選択教科でもよいという極論を言う「識者」もいる。確かに会社に入ってから必要になって覚えたという人もいるが、小さいうちから勉強した人と比べて、苦労の度合いが断然違う。途中で断念する人も多いはずだ。これだけ外国製品が氾濫している我が国で、英語を知らずにできる仕事はかなり限られてくるから、大人になって突然苦労しないためにも、我々は子供達に早いうちから英語に親しませ、やる気のある子にはどんどん自分で勉強できる環境を整えてあげるべきだろう。そのためにも小学1年生くらいから英語に接してもらうべきだ。小学校英語教師の確保は、高校・大学で1年程度以上の留学経験のある学生を中心に新規に採用する必要がある。英語の苦手な先生に習う生徒ほど不運なことはない。小学校では体育・音楽・美術等のように英語も担任の教師が教えるのではなく、専門の教師に任せていいのではないか。いつまでも鎖国状態を続けていると国際社会から日本は取り残されることになる。