アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

シリアの暴君アサドの終焉近し

約2年前に反政府運動が始まって既にシリアでは9.4万人以上の犠牲者を数える。ほとんどが反体制派の市民及び民兵だ。アサド政権側の兵士の死者も相当に上るだろうが、これは体制派の兵士であり、アサド側につくリスクとして死を覚悟しているはずだから「犠牲者」の数にいれる必要はないのだろう。

国民に対しこれほどひどい悪事を繰り返してきているアサド政権であればこそ、先月サリンガスが使われてすぐにアサドの仕業と米国が発言したのは当然のこと。自分に反対するシリア人はどんな方法でも死んでほしいと思っているのだから、オーム真理教のようにサリンを使うのに躊躇するはずがない。

そのシリアを米国の盟友イスラエルが今月初め爆撃機16機を連ねてレバノン上空経由シリアを空爆した。戦闘機・武器等を狙ったというが、一国が他国を空爆するとは早い話が戦争だ。要するに米国は間接的にシリアに宣戦布告したようなものだ。以前からSyria-Hezbollah-Iranの緊密な三角関係が米国・イスラエル両国の要注意人物たちであったので、シリアとイスラエルに挟まれたレバノンイスラム武装組織Hezbollah(ヒズボラ)に最新兵器・化学兵器が渡るのを絶対に見過ごすことはできない。イスラエル空爆はミサイルや軍の兵器工場を狙ったと言われる。

アサド側には米国・イスラエルを相手に戦争を始める力はないので、腹いせに5月11日、隣国トルコで自動車を使った自爆テロを起こし、死者50人ほど、負傷者100人以上の大惨事を起こした。明らかにアサド末期政権の最後の悪あがきだ。米ロは来月予定している関係国会議にアサド側が欠席すれば「直接アサド政権を攻撃する」に近い発言をしており、アサドはもう逃げるしかないのだろう。