アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

自動小銃カラシニコフ

人類史上、最も多くの人を殺した武器とい自動小銃カラシニコフAK-47の設計者、Mikhail Kalashnikovミハイル・カラシニコフ)が今月23日亡くなった。享年94才。AK-47は高性能で使いやすく、なおかつ丈夫で安いというのが世界82カ国の国軍に使われている理由だ。1分間に600発の弾を撃つから、さほど技術のない者でも、必ず敵をしとめることができる。世界14カ国で生産されている汎用品なので、アフリカの一部では1丁30法別3,000円)ほどで売られている。

AK-47が旧ソ連軍に採用されたのは僕が生まれた1949年、設計者Mr. Kalashnikov 30才の時だ。地方の貧しい農家に生まれた彼は1939年9月開戦の第二次世界大戦に19才で従軍、しかし間もなく負傷して入院中に敵ドイツ軍を負かす方法はないか考えた。ドイツ軍は自動小銃を持っていたのに、ソ連兵は弾を一発ずつ装填する銃しかなかった。敵の方が圧倒的に有利だった。試行錯誤の末、1947年、彼はAvtomat Kalashnikovaと呼ばれる自動小銃を完成させた。その自動小銃がAvtomat Kalashnikova 1947年型(AK-47)と名付けられ、2年後には、正式にソ連軍隊に採用された。今では世界中で1億丁以上活躍しているbest sellerだ。AK-47によって命を落とした者の数は数百万人ともいわれる。Afghanistan、Tunisia、Libya、Sudan、どこでも紛争のあるところでは、AK-47が活躍している。

その設計者Mr. Kalashnikovは、当時ドイツ軍に劣っていたソ連軍の攻撃能力を高めなければ、殺すか殺されるかの戦争で自国が滅びると心配してAK-47を開発したという。祖国防衛のための一国民の努力の結晶だ。そのAK-47がal-Qaeda(アルカイーダ)などのテロ集団などの手に渡って善良な国民の命を奪っている現状に対して、Mr. Kalashnikovは自分の設計した自動小銃が悪いのではない、銃を管理できない政府が悪い、政治家が悪いと主張する。彼は自動小銃を発明しながら、銃規制推進派だ。米国で銃規制に反対する全米ライフル協会に対して、現実を見よ、と規制を呼び掛けた。

ノーベルが発明したダイナマイトも正しく使われなければとんでもない惨事を招く。Mr. KalashnikovのAK-47も同じだ。政治家がしっかり管理しなければ百害あって一利なし。AK-47の発明者が安らかに眠っていただくためにも、世界中の政治家は自動小銃の管理をしっかりすべきなのだ。