アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

渋谷区同性カップル条例

男の生涯の伴侶が女であったり、女の生涯の伴侶が男であったりしても、ちっとも不思議ではないが、世の中には異性ではなく、同性にしか心を許すことができない人もいる。レスビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)という同性愛者だ。また、性同一性障害の人もいて、生まれた時の性がしっくりいかず、性転換をせざるを得ない人もいる。これはTransgenderと呼ばれる。また、両性愛者(Bisexual)という、特に異性にだけ惹かれる人ではなく、同性にも同じ感情を抱く人もいる。彼らは、たまたま好きになった人が異性か同性かなんて関係ないという人だ。これらの人たちをまとめてLGBT性的少数者)という。
 
一つはっきりしているのは、この世には、異性に惹かれる人が圧倒的に多いため、多くの人たちと同じことが普通で、そうでない人が異常とみなされる傾向があるということだ。右利きが多ければ、左利きは異常とみなされ、早いうちから矯正の対象になるが、これは左利きの人にとってよくない。同じようなことが性的少数者の問題だ。少数派というだけで、異常と思われる。
 

世界の潮流はほぼ確定している。同性婚を認めている国は欧州に10カ国(Belgium, Denmark, France, Holland, Iceland, Norway, Portugal, Spain, Sweden, UK)、その他地域に6カ国Argentina,Brazil, Canada, New Zealand, South Africa, Uruguay)ある。大国アメリカは、現在50州のうち37州で同性婚が合法になっている。6月に最高裁が国として同性婚合法化を判断するので、残り13州も年内には合法になるとみられる。Icelandの首相(Lesbian)同性婚だ。

 
そんな中、東京都渋谷区議会が同性カップル条例を成立させ、今月から施行された。日本は国としてまだ同性婚を認めていないので、地方自治体ができるのは、実質的に同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行することだ。同性カップルについては、賃貸住宅への入居が認められなかったり、病院では家族ではないという理由で面会を断られる、パートナーの手術や入院の同意書にサインできない、などの問題があった。
 
しかし、一部の日本の会社には、正社員が同性をパートナーとして届け出れば、結婚祝い金を支給し、5日間の休暇を取れる制度を導入したところもある。さらに育児休暇やパートナーの親の介護休暇も取れるところもあって、世の中は確実に多様性を容認する方向に進みつつあるようだ。ゆくゆくは、法律で同性婚を認める必要が出てくるだろう。現状では、海外の同性カップル就労ビザで来日した場合、パートナーに「家族滞在」ビザを発給できないから、「短期滞在」で来て3か月ごとに一度出国しなければならないなどの不都合がある。いつまでも我が国がこんなことでは、外国人が日本を見限ることになるだろう。渋谷区から全国にこの動きを広めるときだ。