アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

Trump弾劾は年央か

 Trumpを弾劾する方向で全米が動いているようだ。Robert Mueller特別検察官が率いる調査チームは、Trumpチームの4名(Michael Flynn, Paul Manafort, Rick Gates, GeorgePapadopoulos)を既に刑事罰に処する証拠をそろえていて、更に先月は元司法長官のJeff Sessionsの事情聴取を済ませたところだ。これからSteve Bannonを召喚し、あと残るは3人、Mike Pence副大統領、Donald Trump Junior(息子)それにIvanka Trump(娘)だ。特別検察官が目指すは大統領による司法妨害の事実を立証すること。最後にTrump本人を召喚するかもしれないし、充分証拠がそろえば、議会はその必要もなく弾劾の手続きに入るかもしれない。

 
Trumpにとって運が悪いことには、自分が首にした元仲間がたくさんいることだ。現役の部下は、今現在地位と収入を大統領に与えてもらっているのでうかつなことはしゃべらないが、既に首になった者は大統領に何の借りもなく、自由に本音をしゃべることができる。影の大統領と言われていたSteve Bannonはまさにそのような男だ。自分が有罪になることは自分が一番よくわかっている。しかし、司法取引をすることで、自分の罪を軽くしてもらい、その代わりTrumpに関するすべての秘密をすべてばらすというものだ。
 
大統領選挙で、元々詐欺師などと言われていたTrumpが勝つことはほとんどあり得なかった。どう見ても怪しい男で人の上に立つ人物ではない。勝てるとは思わないから、先々のことなど心配せず、なんでもした。万が一大統領になった場合やばいのではないかと自粛するのは、少しでも勝ち目のある男の考えることだ。Hillary Clintonを敵に回して絶対に勝てないはずの選挙をしていたから、たとえロシアの汚い手を借りてでも選挙戦をいくらか有利に進めたかった。
 

ロシアも対露強硬派HillaryClintonでは困るので、Clinton以外の誰でもよかった、そこに、のこのこ話に乗ってきたTrumpがいたということらしい。Putinが国を挙げて米大統領選挙に介入し、うまく結果が出たのだが、違法な選挙活動をしていた事実が出てきて、話のつじつまが合わなくなり、Trump政権とかかわりを持たなくなった人物がたくさん出てきた。その中の一人、元司法長官に抜擢されたJeff Sessionsの召喚は大変重い。

 
Trumpロシア疑惑を細かく調査していた当時のFBI長官James Comeyにその調査を断念するよう命令した。FBIは、厳密には大統領の下部組織ではなく、独立した機関であり、James ComeyTrumpの言いなりになる必要はない。すると突然Trumpにより解任されてしまった。大統領自分の問題に絡むロシア疑惑を調査していた人物を解任するなら、これこそ民主主義国アメリカが認められない司法妨害(obstruction of justice)だ。
 
Trumpの周りの人物の証言を集めることにより、たとえTrump本人があくまでも嘘をつきしらを切っても、弾劾に持っていくことはできる。今更Trumpを擁護する国会議員はいくら共和党と言えども大した数ではなく、弾劾で首になるのは早ければ今年前半ではないだろうか。