アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

あの世から生還の例

 先週、米Michigan州の町で、脳性麻痺で死亡した20才の女性が死亡宣告後、葬儀場で生き返ったというニュースが流れた。8月23日、Timesha Beauchampという女性が自宅で泡を吹き呼吸困難に陥って倒れているところを家族が発見、救急車が到着した時は既に呼吸をしておらず、30分ほど心肺蘇生を試みるも息を吹き返さなかった。その後、医師が死亡を確認し、死亡宣告をしたので、家族は、遺体を遺体収納袋に入れて葬儀場に運んだ。埋葬の前に遺体から血液を抜いて防腐液を注入する防腐処理(embalming)という工程があり、そのために遺体整復師が遺体収納袋のジッパーを開けると、「遺体が」パッチリ目を開けたという。

 

 心肺停止で脈もなく、医師の死亡宣告から3時間以上経っており、家族も葬儀場の係りの人も驚いて、すぐに葬儀場から病院に連れて行ったという。27日(新聞記事)の時点では、ICUで人工呼吸器につながれて経過観察中とのことだが、死亡宣告をした医師の判断ミスというよりは、本当に死亡していた時間があったのだと考えなければ説明がつかない。

 

 今年2月17日、ウクライナで83才の女性が自宅で倒れ、救急隊員が駆けつけて呼吸が停止したことを確認、念のため心電図も取ったが心臓の動きは全く見られず、医師が死亡診断書を作成した。高齢の母親を埋葬するため、墓掘りが雇われ、準備中に娘が母親の頬に触れたところ、不思議なことに暖かく感じたという。死亡宣告から10時間ほど経過しており、病院に運んだところ昏睡状態に陥っており、生命の兆候がほとんど見られないと判断された。しかし、治療を続けていくうちに、彼女は昏睡状態から抜け出し、意識を取り戻した。医師が再検査しても、彼女は健康上問題がない状態であることが確認されたとのこと。

 

 昏睡状態で死んでいる間の感想を、地元の新聞の取材できかれた女性は、「私は天国にいて、父を呼んでいた」と記憶していたそうだ。元看護師のこの女性は、多くの患者を救うために働いてきたので、神様が私にご加護を与えてくださったのでしょうと考えている。彼女は「死亡」後1週間で退院し、その後は健康で元気に過ごしているという。僕の7才上の姉は十数年前心筋梗塞で3週間ほど意識のない状態が続き、もうだめかと思っていたらその後意識が戻り、後遺症はあるもののまだ生きている。意識のなかった頃の記憶があるか尋ねたら、舟で川を渡って対岸に着く前に誰かに「帰れ」と言われたとのこと。(三途の川のことか?)

 

 2014年12月、インドで、72才の男性が突然死したため、親族が葬儀をとり行い、ヒンドゥー教のしきたりで木片や布など燃えやすいものを集めて火葬の準備をしていたところ、着火の寸前に突然目を開け上体を起こしたという。息も脈も確認できないため医者が死亡を宣告したのだが、気絶してほぼ死んだ状態だったのが実際のところだったようだ。「死亡」している間、複数の人に「起きろ!目を覚ませ!」と叫ばれて目が覚めたのだという。危うく焼き殺される直前に目が覚めて運がよかったのかもしれないが、この世には、完全に死んでいないのに、埋葬されたり火葬されたりする人も稀にいるのかなと思う事件だ。