アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

間もなく米大統領選挙

 11月3日、4年に一度の米大統領選挙が行われる。4年前、僕は詐欺師Trumpが当選するとは思わなかったし、当選後も1~2年以内に失脚するだろうと予想していたが、なんと弾劾されても上院与党共和党に守られてぬけぬけと生き延びてきた。そうこうしているうちに新型coronavirusが蔓延してきて、科学者の意見を取り入れない大統領が「間もなく消えてなくなるから心配するな」とバカにしていたところ、4月には感染者数America Firstとなり、5月には死亡者数もAmerica First、中国もイタリアも抜かして世界一の感染者数、死亡者数を誇る。現在、統計上、米国の感染者数は880万人(世界4,300万)、死亡者数23万人(世界115万)となっているものの、世界全体で、実態はこの約20倍と言われているので、本当の数はわからないが、米国が世界一の地位は不変であろうと思われる。

 

 民主党Joe Biden候補は、23万人の同胞を死亡させた男が我が国の大統領を続ける資格はないと訴えている。事実に基づく迫力のある発言だ。アメリカで最初に報告された新型coronavirus感染例は、1月20日武漢から米国に戻った中国人一人だ。2月20日、その数15人に増えても、Trumpは恐れるに足りないとばかにしていたところ、3月20日には2万人に膨れ上がった。そして、4月20日79万、5月20日159万、6月20日233万、7月20日395万、8月20日574万、9月20日700万、10月20日850万と、新型コロナに関しては世界一の地位を確立していく。

 

 大統領の責任ではない、中国の責任だと中国を非難し始め、感染症専門家の意見をきき入れず、ど素人の判断をするから、国民も大した注意もしないで普通の生活を続けて、今のAmerica Firstの事態を招いたと言える。数百年前のペストを経験した人はこの世にいないし、せいぜいインフルエンザくらいしか経験がないから、Trumpを含むアメリカ人は、当初、このウイルスをバカにしていた。米国では、インフルエンザで亡くなる人は一冬で1.5~2万人、この程度の数字は皆が受け入れる当たり前の数字らしい。でも、新型コロナについて、大統領がそれなりに注意を喚起していれば、状況は違っていたはずだとBiden候補は主張する。新型coronavirusに関しては、Trumpは完敗であり、勝負は明らかだ。

 

 だが、アメリカには、マスクをつけろ、毎回手を洗え、できるだけ外出を控えろなどと命令されるのを快く思わない人々もたくさんいるそうで、銃で殺す権利も殺される自由もあると主張するように、ウイルスに感染するのも、その結果死ぬのも個人の自由だと考える人がいる。民主党州知事が言う通り家に閉じこもって失業して死ぬより、ウイルスを恐れず外に出かけて人生を楽しみ、リスクを負って、結果的に死んでも、それは仕方がないという発想だ。

 

 自身も感染した大統領、ここまで科学を無視し、嘘ばかりつく中身のない人間であることを最後の討論会でさらけ出したので、恐らく今回の選挙でTrump個人も上下両院の共和党も負けるだろうというのが一般的な予想のようだ。Trumpはぜひ今回の選挙で大敗して、アメリカが国際社会に復活することを切に望む。