アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

この人の周りは怪しい人多し

 森友学園加計学園桜を見る会、どれをとっても説明つかない怪しいことばかりだが、政治(自民党と取り巻きの官僚)の力で、歴代韓国の大統領のように刑務所送りを免れている者がいる。森友学園公文書偽造事件は、自殺に追い込まれたまじめな公務員がいるにもかかわらず、公文書を開示せず真相を明かそうとしない。岸田首相は、当初は再調査して国民が納得できる説明責任を果たすと言っていたが、決選投票で安倍晋三の応援が必要になったため、歯切れの悪い発言になった。このままでは、自民党政権が倒れるまで真相は明らかにならないかもしれない。

 

 2018年自民党総裁選挙に出る予定だった岸田が、次は君に譲るから今回は出るなという安倍晋三の甘言を信じたものの、昨年、任期途中で退任した安倍晋三は、岸田との約束を守らず、官房長官菅を自民党総裁に擁立した。安倍晋三は信頼するに足らぬ男だと悟った岸田は、自分が自民党総裁になったとたん、安倍晋三の人事に関する忠告は一切無視して、党役員人事も大臣人事も決めてしまった。ならば、森友学園加計学園桜を見る会疑惑を徹底調査してもよさそうなものだが、少しくらいは配慮してやらなければ、将来どんなしっぺ返しが来るか分からないので、再調査に慎重になっていると思われる。

 

 そうこうしているうちに、安倍晋三のお友達の一人、籔本雅巳(2021.9.17まで大阪の医療法人「錦秀会」理事長、61才)が日大裏金事件(2.2億円)当事者として、背任容疑で逮捕された。籔本と安倍晋三は、ゴルフ仲間だけでなく、家族ぐるみの深い付き合い(元首相には「藪ちゃん」と呼ばれている)。日大付属病院建て替えの設計業務を、24.4億円で受注した設計事務所が、その一部2.2億円を籔本が出資した実体のないペーパー会社に送金、籔本はペーパー会社の株主として1億円の配当を得たという。残りは、日大理事長・田中英寿(74才)、日大理事・井ノ口忠男(日大事業部取締役、64才)らに分配されたと検察は把握している。実質22.2億円であるべき設計業務に、自分たちのリベートを上乗せして日大から24.4億円出費するとは、私学助成金年間90億円を国庫からもらっている私立大学にとって、立派な背任行為(刑法247条、5年以下の懲役)であり、国庫から2.2億円横領したのと同罪だ。(籔本は刑法65条の共犯となり、主犯と同罪)

 

 逮捕された籔本と井ノ口は、日大理事長・田中の知らぬ存ぜぬところで2.2億円のリベートを確保したとは考えられず、本事件の黒幕は田中英寿であることは明らかだ。2.2億円の分配先がここまでばれると、人は病気になるようで、田中は現在持病の悪化を理由に入院中。自宅には2度目のガサ入れが入り、日大トップ田中の逮捕は時間の問題と思われる。今のところ、田中は知らぬ存ぜぬと居直っているようだが、ここまで証拠が出てくると絶体絶命。「俺を逮捕すると大物政治家の名前が出てくるぞ」と脅しをかけているともいわれるが、大物政治家の守護神であった黒川(元東京高検検事長)が賭けマージャンで失脚した今、元首相は岸田首相に助けを乞うしかない。岸田には、約束を反故にして高市を応援した元首相のために、体を張って守るほど義理はない。田中逮捕は、悪質タックルどころでなく、大物政治家と金の繋がりを暴く地雷を踏んだようなものだ。日大に13年君臨した理事長も、盛者必衰の掟に逆らえず、か。