アミのひとり言

事務所のアイドル犬アミのひとり言です。

Hawaii・Maui島の大火

 その昔、Hawaiiは王国(1845年まで)であり、Kamehameha大王がMaui島Lahina(ラハイナ)市にお城を構えて住んでいた。そのLahinaが8月8日発生したMaui島の山火事で、歴史的保護地区を中心に、歴史的建造物から商店、住宅まですべて焼き尽くされた。人口12,700人だが、観光客を入れると、常時40,000人ほどの人口と言われる。素晴らしい海岸があり、日本人観光客もHonoluluに次いで多い。死者・行方不明者は1,400人程度と思われるが、死体を確認できたのはそのうちの110人ほど、その中で本人が特定できたのはほんの4~5人という。あまりにも焼けこげ方が激しくて、身元特定にはかなりの時間を要するのだそうだ。

 

 運悪く、山火事発生の時期は、(地球温暖化の影響で)高温、降水量が極端に少ないため乾燥していて、干ばつが続いていた。そこに、山から海にかけての地形に沿ってhurricane(台風)が通過し、山火事が市街地を飲み込んだものだから、未曾有の大災害になった。最初は、時速2.5~5kmで火は進んできたが、最速は時速96kmというから、逃げる余裕はない。道は自動車であふれて進まず、自動車の中で焼けこげた人もたくさんいるようだ。海に逃げ込んだ人も大勢いたようだが、煙が激しく、家族がバラバラにならないように一緒にいるのが大変だったという。この火事で、2,700棟の建物が全焼(一部半焼)の被害になった。これらの住宅の住人は、着の身着のままで逃げており、全財産を失っている。

 

 日本史で出てくる江戸の大火なども、強風にあおられて、被害甚大な火事なったものだが、山火事と強風が組み合わさると、恐ろしい結果になることが、Maui島の火災で証明された。時同じくして、8月16日には、SpainのHawaiiといわれるカナリア諸島のTenerife島でも山火事が発生、市街地に火が迫ってきて、3,000人以上が避難を余儀なくされたとのニュースもある。世界的な温暖化、異常気象により、山火事が人間の暮らしを突然襲ってくるから、恐ろしいものだ。

 

 Maui島の山火事の原因は、特定されていないようだが、どうも台風で電柱が倒れ、送電線から出火したのではないかと推測されている。ロシアがウクライナ侵略戦争で多くの石油を使い、二酸化炭素を余計排出して、地球温暖化に寄与しているわけだから、戦争ではなく、平和を求めて80億の人類は協力しなければ、ますますひどいことになる。戦車・軍用機などに燃料を使わず、限られた燃料は平和利用に限定すべきだ。このままでは、地球温暖化はますます進み、第二、第三のMaui島火災が世界中で発生するだろう。もちろん、日本も火事と台風の組み合わせは、発生確率非常に高く、対岸の火事では済まされない現状がある。